『NTE: Neverness to Everness』は、巨大な都市を自由に探索しながら、街で発生する「異象」と呼ばれる超常現象に立ち向かっていくオープンワールドRPGです。
一見すると普通の現代都市なのに、少し歩けば明らかに普通ではない出来事に遭遇する。この「日常と異常が隣り合わせ」という独特の雰囲気が、本作最大の特徴だと感じました。
オープンワールドRPGというと、広大な草原や山、遺跡などを冒険するファンタジー作品を思い浮かべることが多いですが、NTEの舞台は高層ビルや道路、ショップなどが並ぶ都市。
車を走らせたり、街中を自由に歩き回ったり、気になる場所へ寄り道したりできるため、単純にクエストを攻略するだけでなく、「この街で生活しているような感覚」を楽しめるゲームになっています。
今回は、NTEを遊ぶ際に感じられる魅力を、ストーリー、街の探索、車での移動、戦闘、キャラクターなどのポイントから詳しくレビューしていきます。
目次
NTE: Neverness to Evernessとは?

『NTE: Neverness to Everness』は、『Tower of Fantasy(幻塔)』でも知られるHotta Studioが手掛ける超現実都市オープンワールドRPGです。
物語の舞台となるのは「ヘテロシティ」。
プレイヤーは骨董品店「エイボン」の一員として働きながら、その裏では「免許なしの異象ハンター」として、街で発生する不思議な事件を調査していくことになります。
普通の人から依頼を受けて調査を始めたはずなのに、どんどん奇妙な出来事へ巻き込まれていくというのが、本作の基本的なストーリーです。
世界観だけを見ると、少し暗くて怖いホラーゲームのようにも思えます。
しかし、実際の雰囲気はかなりポップ。
登場キャラクター同士のやり取りにはコミカルな部分も多く、常に重苦しい雰囲気が続く作品ではありません。
「現代都市×怪異×アニメ調キャラクター」という組み合わせは意外と珍しく、最初にゲーム画面を見た段階から、ほかのオープンワールドRPGとはかなり違う印象を受けました。
最初に感じたのは「街を歩くこと自体が楽しい」ということ

NTEを遊ぶうえで特に印象に残るのが、ヘテロシティそのものです。
オープンワールドゲームでは目的地までの移動が単なる作業になってしまうこともありますが、NTEの場合は、目的地へ向かっている途中でも周囲を見ながら歩きたくなります。
高層ビルが立ち並ぶエリアがあれば、路地裏のような場所もあり、看板や道路、店舗などもしっかりと作り込まれています。
いわゆる「ゲームの背景として存在している都市」ではなく、自分が実際にその街へ入り込んだような感覚があります。
個人的にこういった都市型オープンワールドでやりたくなるのが、メインストーリーを無視してひたすら街を散策すること。
NTEもまさにそのタイプでした。
「この路地に入ったら何かあるのでは?」
「この建物の周辺を歩いてみたい」
「少し遠くまで車で行ってみよう」
といった感じで、本来の目的とは違う方向へどんどん寄り道したくなります。
オープンワールドゲームの面白さは、用意されたコンテンツの量だけではなく、「意味もなく歩き回りたくなるかどうか」もかなり重要だと思っています。
その点、NTEは都市探索との相性がかなり良い作品です。
車で街を走れるのが想像以上に楽しい

NTEをプレイするうえで、個人的にかなり魅力を感じたのが車での移動です。
広い都市を徒歩だけで移動するのではなく、自分で車を運転して街中を走ることができます。
この要素が入るだけで、一般的なオープンワールドRPGとはかなりプレイ感が変わります。
ファンタジー系のゲームでは馬や特殊な乗り物に乗ることがありますが、NTEでは普通の道路を車で走るため、「街の中で生活している感」が一気に強くなります。
特に楽しいのが、目的地を決めずにドライブすること。
ストーリーを進めなければと思いつつも、車に乗ってしまうと、ついつい別の場所まで走ってみたくなります。
「あそこに見えている建物まで行ってみよう」
という気持ちになり、その途中で別の気になる場所を発見して、さらに寄り道する。
こうして予定していたクエストをなかなか進められないのも、オープンワールドゲームならではの楽しさです。
効率だけを考えれば最短距離で目的地まで移動すればいいのですが、それでは少しもったいないゲームだと感じます。
「普通の街なのに何かがおかしい」という世界観が面白い

NTEならではの魅力として外せないのが、「異象」の存在です。
ヘテロシティは一見すると、かなり普通の現代都市です。
人々が生活し、店舗があり、道路には車が走っています。
ところが、その日常の中に突然、常識では説明できない異常な出来事が入り込んできます。
このギャップがかなり面白い。
最初からモンスターだらけのファンタジー世界であれば、巨大な怪物が出てきても「そういう世界なのだな」と納得できます。
しかしNTEの場合、普段の世界に近い都市が舞台だからこそ、そこに異常なものが現れたときの違和感が強くなります。
「さっきまで普通の街を歩いていたのに、急に何が起きているんだ?」
という感覚を味わえるのが本作ならではです。
しかも、単純なホラー路線ではありません。
少しシュールだったり、思わず笑ってしまうような展開が入ってくることもあり、怪異を扱っているからといって終始暗い雰囲気ではないところも遊びやすく感じました。
戦闘はキャラクターを切り替えながら進めるアクションタイプ

探索だけでなく、もちろん戦闘もしっかり用意されています。
NTEの戦闘は、キャラクターを切り替えながら敵と戦っていくアクションRPGタイプです。
通常攻撃やスキルなどを使って敵を攻撃していくため、放置系RPGのように戦闘を眺めるゲームではありません。
実際に自分でキャラクターを動かすため、探索と戦闘のメリハリがあります。
個人的に良かったのは、キャラクターごとに戦い方や演出が異なること。
新しいキャラクターを手に入れたときに、「強いかどうか」だけでなく、「実際に操作して楽しいか」という部分にも興味が湧きます。
これはアクションRPGならではの魅力です。
ただし、本作の場合は戦闘だけを目的に遊ぶゲームというよりも、都市探索、ストーリー、キャラクターなどを含めた総合的な体験を楽しむ作品という印象です。
強敵を倒すためにアクションを極めることだけを求める人より、探索もストーリーも戦闘も全部楽しみたい人との相性が良いでしょう。
キャラクター同士の掛け合いも魅力
NTEでは、世界観だけでなくキャラクターもかなり個性的です。
ストーリーを進めていくと、さまざまな能力を持った仲間と出会うことになります。
個人的に好きなのは、単純に「世界を救う勇者たち」のような固い関係ではないところ。
キャラクター同士の会話にはかなり日常的な雰囲気があり、時にはふざけたやり取りもあります。
そのため、異象という超常現象を扱う物語でありながら、意外と気軽にストーリーを楽しめます。
シリアスな展開とコミカルな会話のバランスがあるので、「世界観は好きだけれど、ずっと重たい話が続くゲームは疲れる」という人にも遊びやすそうです。
キャラクターを集めるゲームでは、見た目や性能だけに注目しがちですが、NTEの場合はストーリーを通してキャラクターそのものを好きになっていくタイプだと感じました。
ストーリーを急いで進めない遊び方もアリ
NTEをプレイするなら、個人的にはストーリーだけを一直線に進めるのは少しもったいないと思います。
もちろん、メインストーリーを進めることで新しい場所やキャラクターと出会えるので、物語を進めることは重要です。
ただ、ヘテロシティという街そのものが大きなコンテンツになっています。
クエストの目的地へ行く途中に少し寄り道したり、車で遠回りしたり、気になった場所へ立ち寄ったりする方が、このゲームの魅力を感じやすいと思いました。
効率よく攻略するというより、
「今日はストーリーを進めよう」
「今日は街を探索してみよう」
「今日は車で走り回ってみよう」
という遊び方が合っています。
ログインしたら必ず日課を全部終わらせなければならないという感覚より、自分がその日にやりたいことを選べるのがオープンワールド作品の良さです。
実際に遊ぶとスマホの要求スペックは気になる
NTEはスマートフォンでも遊べるゲームですが、グラフィックの作り込みを考えると、端末性能については注意したいところです。
都市全体を描画しながら自由に移動できるオープンワールド作品なので、軽量なスマホゲームと同じ感覚ではありません。
スマートフォンでプレイする場合は、端末によってグラフィック設定などを調整する必要が出てくるでしょう。
逆に、高性能な端末やPC、PS5などで遊ぶ場合は、美しい都市の景観もNTEの魅力になります。
個人的には、じっくり遊ぶときは大きな画面、ちょっとした時間に遊ぶときはスマートフォンというように、プレイ環境を使い分けたくなるタイプのゲームです。
NTEを遊んで感じる良かったところ
まず良いと感じるのは、やはり都市型オープンワールドという点です。
草原や森を探索するRPGとは違い、高層ビルや道路などがある現代的な街を自由に動き回れます。
そして、その普通の都市の中で異象が発生するという設定も、本作の世界観と非常に相性が良いです。
また、車で移動できることも大きな魅力。
クエスト攻略のためだけに移動するのではなく、意味もなく街中を走ってみたくなります。
さらに、ストーリー、探索、戦闘、キャラクター収集と複数の要素が組み合わされているため、ひとつのコンテンツに飽きても別の遊び方ができます。
NTEを遊ぶうえで気になったところ
一方で、オープンワールドゲームだからこそ、人によっては何をすればいいのか迷いやすい部分があります。
決められたステージを順番に攻略するだけのゲームとは違い、行ける場所やできることが増えていくため、効率を求めすぎると逆に疲れてしまう可能性があります。
また、街の雰囲気や探索に魅力を感じられるかどうかで、評価も変わってきそうです。
戦闘だけを求めている人の場合、「移動や街歩きより、とにかく敵と戦いたい」と感じるかもしれません。
逆に、ゲームの世界を歩き回るのが好きな人にはかなり相性が良いでしょう。
さらに、スマートフォン版では端末性能も気になります。
オープンワールドの街を美しいグラフィックで描画するゲームなので、古い端末で快適性を最優先したい人は、自分の端末環境を確認してから始めることをおすすめします。
NTEはこんな人におすすめ
NTEは、オープンワールドゲームで寄り道するのが好きな人に特におすすめです。
目的地まで最短距離で進むのではなく、
「知らない道を通ってみたい」
「気になる建物を見つけたら近くまで行きたい」
「車で意味もなく街を走りたい」
という人ほど、本作の魅力を感じられると思います。
また、アニメ調のキャラクターが好きな人や、現代都市を舞台にした作品が好きな人にも向いています。
逆に、短時間でサクサクとステージを攻略したい人や、放置してキャラクターを育成したい人には、少し方向性が違うゲームです。
まとめ|NTEは「攻略する」より「街に住む」感覚が面白いゲーム
『NTE: Neverness to Everness』を見て最初に感じる魅力は、美しいグラフィックや個性的なキャラクターかもしれません。
しかし、ゲーム内容を知っていくと、それ以上に面白いのが「ヘテロシティという街そのもの」です。
普通の都市を歩いていたはずなのに、いつの間にか異常な事件へ巻き込まれていく。
クエストへ向かっていたはずなのに、途中で気になる場所を見つけて寄り道してしまう。
目的地まで車で向かうだけのつもりが、そのまま街をドライブしたくなる。
こうした「予定通りに進まない時間」こそ、NTEの魅力なのだと思います。
戦闘、キャラクター育成、ストーリーといったRPGとしての要素はもちろんありますが、それだけではなく、ひとつの都市を自由に歩き回れること自体が遊びになっています。
特に、これまでファンタジー系オープンワールドRPGを遊んできて、「今度は少し違う世界を探索してみたい」と思っている人には新鮮に感じられるでしょう。
効率よく攻略することだけを考えず、気になった場所へ寄り道しながら、自分なりのヘテロシティ生活を楽しむ。
そんな遊び方をしたくなるオープンワールドRPGです。
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