最近では、副業を解禁する企業が増え、ブログや自社サービス販促のためのチラシ作成などが必要になるケースも増えてきているかと思います。
プロに依頼することも可能ですが、画像編集そもそもの手法を理解していないと、適切な依頼もできないため、トラブルの原因となります。
ここでは、画像編集ソフトの中でも初心者でも簡単に扱うことができて、無料のものをご紹介していきます。
■無料アプリで簡単にサクッと編集したい方は以下がおすすめ
[picsart]目次
Fotor
Fotorはブラウザ版、Win、Mac、Androidで使えるツールです。
有料版もありますが、ここでは無料のWeb版を紹介します。
広告が表示されたり、透かしが表示されたりしますが、気にならなければアップグレードしなくてもよいでしょう。
オリジナルで作成し有料版の機能を使わなければ透かしは入りません。
どこに何があるか一目瞭然!
Fotorには、編集・コラージュ・ロゴの加工ページがあります。
上の図はFotorの「編集」の画面です。(この先も「編集」の加工ページを紹介します)
左にツールメニュー、上に「戻る」や「やり直す」ボタンがあります。
パッと見て分かりやすい作りをしているので、使いたいツールがどこにあるのかわからなくなる、ということはまずないでしょう。
ということで分かりやすさの評価は、星5つです。
スライダー操作でわかりやすい
調整のほとんどの操作がスライダーでできます。
(トリミングはドラッグ、色調補正はカーブです。)
ただしスライダーの隣にある数値は入力で変えられません。
そのため不便に感じる方もいるでしょう。
そしてリアルタイムで変化をみることができるので、画像を見ながら調整することができます。
保存は拡張子(jpgかpng)とファイル名を指定してクラウドに保存するか、PCにダウンロードという形になります。
わかりづらい操作は見当たらなかったのですが、数値を手で入力できないという点が気になったので、操作性の評価は、星4つです。
基本的な機能はしっかりついている
ここでいう基本的な加工機能とは「明るさ」「コントラスト」「反転」「トリミング」のことを指します。
上の図がFotorの基本ツールの調整図です。
解説を加えなければならないのは、回転の「補正」でしょう。
これはキャンバスの角度は変えずに、画像の角度を変える機能です。
-45~45の範囲で変更できます。
またFotorで特徴的なのが、「スナップショット」です。
編集の途中経過を保存し(クラウドという場所に保存されます)、あとで合成したりダウンロードしたりすることができます。
これはメイキングを作る際などには嬉しい機能です。
基本ツールに問題はなさそうなので、機能性(基本ツール)の評価は、星5つです。
高度な加工
ここでいう高度な加工機能とは、高度な加工の中でも最低ラインである「モザイク処理」「オブジェクト除去」「レイヤー」の事を指します。
Fotorには上記の3つの機能はありません。
しかし豊富な「効果」というフィルター機能と「美顔」という補正機能がついていて、その強度を調整できます。
特に美顔は以下の図の機能がついています。
←このマークがついている項目は無料版では画像に透かしが入ってしまいますが、それ以外の機能で十分に加工は可能です。
ツールは充実していますが、最低限のツールがないので、機能性(高度なツール)の評価は、星3つです。
まとめ
私が使った感想ですが、誰もが簡単に加工ができるという印象でした。
Web版ならアカウント登録だけでここまで使えるならとてもいいと思います。
ただしオンライン作業なので、インターネットが不安定な場所でやると編集が破棄されますので、注意が必要です。
GIMP2
GIMP2はフリーソフトとは思えない画像の加工を行うことができます。
ツール・フィルターが豊富で、使い勝手がいいのが特徴です。
初心者でもわかりやすい
こちらがGIMP2の編集画面です。
上の図では左端にツールボックス、右側にレイヤーの表示・非表示を切り替えられるウィンドウを配置していますが、自分の好きな位置に置くことが可能です。
ツールボックスにはよく使うツールが置かれており、すぐに呼び出すことができます。
また、下の図のようにわからない項目があったらカーソルを合わせると解説が表示されます。
分かりやすさはピカイチです。
そのため、分かりやすさの評価は、星5つです。
プレビュー機能と無限の操作性
操作性で注目したいのが、「プレビュー」機能です。
フィルターや色調などを適用する場合、「プレビュー」という項目にチェックを入れておくことで、効果のかかり具合をみながら値を調整することができます。
これによって効果をかけたらイメージと違ったからもう一度その効果を呼び出して調整する、という作業が短縮されます。
プレビュー機能はほとんどの効果についているので、とてもありがたいです。
これがあるからこそ、初心者の方でも「このくらいの値を入れれば好みの画像に仕上げることができる」という感覚を早くつかむことができるでしょう。
プレビュー機能の他に「ブラシ」1つとってもブラシの種類、色、不透明度、モード(描画の際にどう描画するか。乗算、加算など)、サイズ、縦横比、角度などを自由に指定できるので、操作性は抜群です。
操作性に関しては文句の付け所がないので、評価は星5つです。
基本的なツールは全てそろっている
ここでいう基本的な加工機能とは「明るさ」「コントラスト」「トリミング」「反転」のことを指します。
GIMP2には全てそろっています。
特徴ですが、今回は独断と偏見で明るさ・コントラストを取り上げます。
明るさやコントラストは色調補正の部類に入ります。
驚きなのが色調補正にも様々な機能があるという点です。
これだけの機能があります。
「色調補正」は加工の基本です。
もちろんこの中には高度な加工技術を要する機能も入っています。
よく聞く「明るさ」「コントラスト」「トーンカーブ」はこちらのようなウィンドウで調整します。
見慣れた調整ウィンドウだと思うので、使い方も分かると思います。
このように、基本的な機能があり操作もしやすいので、基本的なツールの機能性の評価は、星5つです。
高度なツールは初心者には加減が少し難しい
ここでいう高度な加工機能とは、高度な加工の中でも最低ラインである「モザイク処理」「オブジェクト除去」「レイヤー」の事を指します。
GIMP2には上記のものが全てそろっています。
ただ「オブジェクト除去」は「スタンプ」というもので代用されます。
もちろん上記以外のツールもあります。
例えば「対話的歪め」です。
これは画像の一部を歪めるのですが、不自然にならないように処理してくれます。
顔の輪郭を変えたり、目を大きくしたりするときに使います。
使い方は割愛しますが、画像のビフォーアフターを用意しました。
(今回は分かりやすく大げさに加工しました)
このような加工もできます。
ただ、調整が難しくやりすぎると不自然になるので、自然か不自然かの判断力は使って慣れて身に着けるしかありません。
初心者には扱いがとっても難しく、加えて分かりづらいところにあるため呼び出し方がややこしいです。
そのため高度なツールの機能性の評価は、星4つです。
まとめ
GIMP2はとても加工の幅が広い、フリーソフトとは思えないくらいの機能をそろえたソフトです。
これを使いこなせれば有料ソフトはいらないのでは?と思うほどです。
ぜひたくさん使ってみてください。
PhotoScape
PhotoScapeは、下の図のことが1つのソフトでできます。
ここでは「画像編集」を紹介します。
加工に使うというよりかは、加工前のちょっとした修正に使うと便利なソフトです。
全てのツールがボタンで表示されて分かりやすい
上の図がPhotoScapeの「画像編集」の編集画面です。
編集に使う全てのメニューが下のタブの中に入っており、すべてボタンで呼び出します。
それだけに備わっている機能は少ないのですが、機能が厳選されていて「使わない機能がない」といった印象です。
またトリミングとツールは解説が表示されます。
とても分かりやすいので、分かりやすさの評価は、星5つです。
細かい操作指定と速い処理能力
PhotoScapeの特徴は、細かい操作指定ができることです。
「保存」を例にあげます。
「保存」で保存する場合には、元の画像が保存されているフォルダに「Original」フォルダが作られてそこに元の画像が移動され、元の画像が保存されていたフォルダに加工後の画像が元のファイル名で保存されます。
バックアップが必要ない場合は「上書きする前に、’オリジナル’フォルダにバックアップする」という項目のチェックを外してください。
保存できる拡張子は、jpg、png、gif、bmp、tiffです。
またPhotoScapeはとても軽いソフトです。
立ち上がりもはやく、編集もかくつきません。
操作性に関しては問題がないので、操作性の評価は、星5つです。
基本的な機能だけど幅が広い
ここでいう基本的な加工機能とは「明るさ」「コントラスト」「反転」「トリミング」のことを指します。
上記の機能がPhotoScapeには全てそろっています。
注目するべきなのは、その機能性です。
「明るさ」を例に挙げます。
PhotoScapeで「明るさ」を調整する場合は2通りあります。
下の図を参考にしてください。
簡単に調整したい場合は「明るさ,カラー」ボタン、もっと詳しく調整したい場合は「▼」ボタン、というように、「▼」には細かく調整できるツールが入っています。
ただ、その性能はあまりよくないです。
「低・中・高」でしかエフェクトのかかり具合を調整できないなど、細かい調整をして自分好みに仕上げられないからです。
以上をふまえて、機能性(基本ツール)の評価は、星4つです。
大雑把な調整しかできない
ここでいう高度な加工機能とは、高度な加工の中でも最低ラインである「モザイク処理」「オブジェクト除去」「レイヤー」の事を指します。
PhotoScapeにはモザイク処理と、オブジェクト除去の一種として「赤目」「ほくろ」「コピースタンプ」という機能があります。
レイヤー機能はありません。
上記のもの以外のツールはあります。
しかし、どれも調整の利かないものばかりです。
「フィルム効果」を例に挙げます。
この機能のボタンを押すと、下の図のようなウィンドウが出ます。
左下の赤い線で囲ってある部分を見てください。
この3段階でしか調整できません。
簡単に効果がかけられるといえば聞こえはいいですが、中級者・上級者からしたら物足りないでしょう。
基本的なツールの機能性ではあまり問題にしませんでしたが、高度なツールの機能性では問題です。
ということで、機能性(高度なツール)の評価は、星2つです。
まとめ
PhotoScapeは加工前にトリミングしたり、リサイズしたりするのに最適です。
加工する際には他の使いたいツールがあるものを使いましょう。
Photoshop Express Editor
Adobeの画像編集ソフトといえば有料のPhotoshopやIllustratorが有名ですが、無料のツールも提供されています。
Photoshop Express EditorはAdobeのブラウザで編集する画像編集ツールです。
起動にはAdobe Flash Playerが必要です。
言語はすべて英語
上の図がPhotoshop Express Editorの編集画面です。
ご覧の通りすべて英語です。
英語が苦手な方は使いづらいでしょう。
しかしさすが公式が「無償のPhotoshop」といっているだけあって、無料とは思えない機能と性能をそろえています。
使えるようになるに越したことはないです。
左側のメニューをクリックすると編集画面の上部に、下の図のようなツールを調整するメニューが出てきます。(例:Exposure-露光)
このように加工後のイメージが表示され、ポインターを持っていくと画像が合わせたイメージに変化します。
このように英語がわからなくても分かりやすい作りをしています。
簡単な英語が使われており表示も分かりやすいとはいえ、やはり分かりづらい部分もあるので、分かりやすさの評価は、星3つです。
編集の完了ボタンがない
まずは上の図を見てください。
トリミングを使ったのですが、完了ボタンがありません。
「Enter」を押しても適用されません。
次の編集ツールを選択すると適用されます。
慣れないと不便だと感じるでしょう。
またトリミングの場合、一部だけトリミングしたいのに全体が縮小されたり、反応しなかったりします。
思い通りに処理さないことがあるので、結構ストレスが溜まります。
ということで操作性の評価は、星2つです。
基本的な機能はついている
ここでいう基本的な加工機能とは「明るさ」「コントラスト」「反転」「トリミング」のことを指します。
Photoshop Express Editorには上記の機能がすべてそろっています。
下の図が機能の調整部分です。
(上から、明るさ、コントラスト、反転・トリミング)
明るさ、コントラストはイメージから選んだり、スライダーで調整したりします。
反転はボタン、スライダー、ドラッグで調整します。
トリミングはドラッグで調整します。
前章で述べた通り多少使いづらいですが機能はそろっているので、機能性(基本ツール)の評価は、星4つです。
有料版と遜色ない多彩な機能だけど調節が効かない
ここでいう高度な加工機能とは、高度な加工の中でも最低ラインである「モザイク処理」「オブジェクト除去」「レイヤー」の事を指します。
Photoshop Express Editorにはレイヤー以外の機能はあります。
モザイクは大まかな処理後のイメージから選び、オブジェクト除去はスタンプのような感覚で使います。(下の図はオブジェクト除去を使用。オブジェクトを追加していますが、こんな使用例もあります。)
どちらも加減の調節ができないので、物足りないと感じる方もいるでしょう。
その他の機能もあります。
しかし調節が効かないので、初心者の方は簡単にツールが使えるといえるのですが、中級者や上級者は使いづらいでしょう。
以上をふまえて機能性(高度なツール)の評価は、星3つです。
まとめ
総合的にみると、Photoshop Express Editorは機能がそろっているけど使いづらいという印象です。
しかしAdobeのツールなだけあって選ばれたツールはどれも嬉しいものばかりです。
全体の加工には使わず「この機能だけ使いたい」というときに使うとよいでしょう。
ペイント3D
3DペイントはWindows10のCreators Updateで実装されたソフトです。
誰でも簡単に3D画像を作成することができます。
慣れればすごくわかりやすい
上の図はペイント3Dの描画画面です。
キャンバスの上には描画のためのブラシ、2D(平面)ツール、3D(立体)ツール、テキストツール、効果などが並んでいます。
最初はこれらのツールを選択しても何をすればいいのかさっぱりわからないのですが、適当に触っていくと「あ!これはこういうツールなのか!」と理解できます。
描画すると、上の図のように図形が四角形で囲まれ、四方に1ずつアイコンが表示されます。
①から④はペイント3Dの基本です。
順に解説していきます。
①キャンバスに対して水平に回転
②キャンバスに対してX軸方向に回転
③キャンバスに対してY軸方向に回転
④キャンバスとのZ軸方向の移動
この4つがわかっていれば後は慣れるのみです。
といってもドラッグするだけなのですぐに慣れるでしょう。
というわけで分かりやすさの評価は、星5つです。
思い通りに図形を動かすことができるため操作性抜群!
上の動画を見ていただけましたか?
この章では全体の基本になる操作について解説します。
3D図形をキャンバスに描いたとします。
それに色を付けるとします。
1、メニューの「選択」で着色したい図形を選択します。
2、メニューの「ブラシ」を選択し、ブラシの種類、着色する塗料の光沢などを選び、色を選びます。
3、図形の下に出てくる丸で囲まれた記号をドラッグして、着色したい面を見える位置にだし、実際に着色していきます。
以上です。
ペイント3Dには様々な図形が用意されていますが、複雑な図形になったとしてもこれは同じです。
この章で紹介した操作と、前章で紹介した操作が基本の操作となり、図形を複数おいて、回転、距離の調整をして、絵を作っていきます。
自分の見やすいように図形を回転させて、装飾を施して絵を作っていきます。
感覚的に操作できて分かりやすいので操作性の評価は、星5つです。
描画ソフトなのに基本的な加工機能がついている
ここでいう基本的な加工機能とは「明るさ」「コントラスト」「トリミング」「反転」のことを指します。
ペイント3Dには「トリミング」と「効果」という名前の「明るさ」を変更する機能、「反転」があります。
先ほど挙げた機能の中で、効果がどのような機能か想像がつきにくいと思われますので、少し開設します。
簡単に言うと、影と光のバランスを調整する機能です。
動画を見た方がわかりやすいと思いますので、参考にしてみてください。
ちょっとわかりづらい変化ですが、例に挙げたように街の風景などを作る際にはとても効果的なツールです。
このように、3Dならではの機能がそろっています。
ただ、コントラストなどの色味は変えることはできません。
基本的な機能性の評価をすると、星は4つです。
一般的な高度な加工機能はない
ここでいう高度な加工機能とは、高度な加工の中でも最低ラインである「モザイク処理」「オブジェクト除去」「レイヤー」の事を指します。
ペイント3Dには上記に上げた様な加工機能はありません。
そもそもペイント3Dは一般的な2Dの描画ソフトとは違います。
そのため、「高度な加工」のベクトルが違います。
ペイントでいう「高度な加工」とは「Mixed Reality」でしょう。
これはバーチャルとリアルを混在させる、という意味です。
ペイントで作った画像をリアル(現実)と融合させることができます。
加工という点からはずれますが、ペイント3Dの特徴的な機能なので紹介しました。
加工・描画ソフトとしての性能はあまりありませんが、3Dの特徴をよく生かしていると思われるので、高度な機能性の評価は星4つです。
まとめ
ペイント3Dは今後活躍していくソフトでしょう。
というのも、MicrosoftのWordやExcelなどに3Dが使われるという話が出ているためです。
そのためペイント3Dで3Dの図形に慣れておく必要があると思われます。