昔は、動画編集といえば、プロのお仕事でしたが、最近ではYouTubeなどの動画サービスが身近になり、一般の方も動画編集をするようになりました。
編集当初はフリーソフトでいいや
と思っていても、動画編集を何度も繰り返していると、
あれ、これできないの?
これができたらいいのに、、、
と思うことも増えていくかと思います。
そういった方へ、私がおすすめする高機能な有料の動画編集ソフトをご紹介します。
■フリーソフト希望の場合は、以下の記事を参考にしてください。
【2024年版】おすすめ無料動画編集ソフト|フリーで初心者も簡単動画作成・編集
■無料アプリで簡単にサクッと編集したい方は以下がおすすめ
[picsart]目次
Adobe Premiere Pro
動画系SNSだけでなくテレビ、ドラマ、映画など、我々が目にするあらゆる動画コンテンツに使用されている動画編集ソフトです。
YouTuberが利用している動画編集ソフトの中で、最も利用されている動画編集ソフトの内の1つでもあり、例えば、チャンネル登録者数400万人超えのヒカルさんやチャンネル登録者数100万人超えのラファエルさんが使用していることで有名です。
生産性、機能、表現の豊富さがあり、プロクオリティの動画を、自分の思いのままに制作したいのであればこれ以外ないというレベルの品質です。
>Adobe Premiere Proの公式サイトはこちら
見やすさ
あらゆる動画表現が可能で非常に多機能ですが、編集画面は非常にシンプルにまとまっています。
タイムラインも他のソフトウェアと比較していわかりやすく、例えば、以下のように、「赤枠」は「映像や画像・テロップなどの素材」であり、「緑枠」は「音楽や効果音、声などの音関連の素材」と整理されています。
テロップの効果的な入れ方についての記事もあるので参考にしてみてください。
動作の軽さ
Adobe Premiere Proの必要最小スペックは以下のAdobe Premiere Proの公式サイトに記載されています。
いくつか抜粋すると、RAMの要件は最小8GB以上となっており、5~6万円程度のパソコンであれば、搭載されているものが多いと思いますが、GPUの要件として「2 GB の GPU VRAM」とあり、5~6万円程度のパソコンではおそらくCPUに内蔵されている「インテル UHD グラフィックス」しかない場合がほとんどですので、動作に難しいと思っていおいた方がいいでしょう。
推奨されるグラフィックカードについても、上記リンクに記載されているので、パソコンの購入を検討されている方は必ず確認するようにしましょう。
また、手元になるパソコンで利用を想定されている方は、Adobe Premiere Proの無料体験期間が1週間あるため動作の確認をしておくようにしてください。
私がメインで使用しているパソコン(XPS 15 9560※推奨スペックを満たしています)では非常に快適に動作しますが、RAMとGPUが必要最小限のスペックだと、プレビューがカクついて編集作業がスムーズに行えないことがあるため、推奨スペックを満たすパソコンを用意することをおすすめします。
基本機能
動画編集における必要な機能はすべて揃っているため特筆すべき点はありません。
YouTubeの動画制作で使用されていることはもちろん、ドラマや例えば、映画の『ターミネーター:ニュー・フェイト』にAdobe Premiere Proが使用されています。
高度な編集機能
基本機能の項で記載したように、ドラマや映画でもAdobe Premiere Proが使用されているだけあって、高度な機能が最も充実している動画編集ソフトの内の一つです。
映像表現でいえば、基本機能として以下のような「カラーの分離」なども他のソフトに比べて非常に簡単に制作できます。
映像編集機能で困ることはほぼないと思っていて問題ありません。
さらに、Adobe Premiere Proには、映像編集以外にもYouTubeやTicTokに便利な機能が用意されています。
オートリフレーム
映像編集が完了すると、様々な縦横比に合わせて映像を簡単に再フレーム化することができます。
YouTubeは横画面が標準なので16:9で制作するのが一般的ですが、TikTokは縦画面が多いので、YouTube用に編集した動画を再編集しないと、TikTokにあげることができませんでした。
Adobe Premiere Proはオートリフレーム機能があるので、YouTube用に動画を制作すれば、TikTok用の動画も自動で生成することができるので、作業の効率化が可能となります。
>オートリフレーム機能の詳細はこちら
Adobe Sensei
Adobe Premiere ProにはAdobe SenseiというAIの技術が導入されており、これまで非常に煩雑であった作業を自動化することが可能です。
例えば、以下の動画を参考にしてみてください。
>Adobe Senseiの詳細はこちら
総合評価
良い点
- 基本機能や高度な機能が充実している
- 有名YouTuberやプロのクリエイターが使用しているため、わからないことも検索すれば解決することが容易
- メイン画面が洗練されてあり、とても見やすい。
- シンプルな操作性でありながら、高度な編集が可能です。
悪い点
- 動画編集を初めてする方には機能が複雑なため不向き
- パソコンのスペックは一定程度必要
- サービス利用方法がサブスクリプションのみで買い切り不可。
>Adobe Premiere Proの公式サイトはこちら
Adobe Premiere Elements 2020
Adobe Premiere Elementsは言わずと知れた、有料編集ソフトです。
Adobe Premiere Pro CC(プロ版)というものもありますが、こちらは上級者向けソフトで、今回のElementsは手軽に、そして誰でも高度な編集が可能な映像編集初心者向けソフトです。
有料編集ソフト界隈の中でも特に有名なこのソフト。昔からある定番ソフトですが、バージョンを変えて未だに多くのアップデートを繰り返して販売しており、根強い人気があるソフトです。
多くの映像制作会社、もしくは一般企業がこのソフトをメインに利用して映像制作をしています。
最近では個人で趣味目的で利用している方も増えており、まだまだ廃れそうにないソフトです。
興味のある方は、体験版で30日間無料で利用可能ですので、一度ダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
見やすさ
洗練され尽くしているメイン画面
こちらが起動画面です。『ビデオの編集』を選択すると編集画面に移行します。
クリップビデオをトリミング
主に動画をカットするだけの機能です。
カットした動画同士を結合して出力をすることが出来ます。
写真とビデオを結合して、1つのムービーを作成
わりと有料編集ソフトというのは多機能ということもあり、メイン画面が複雑なことが多いですが、このソフトが違います。とてもシンプルです。
画面真ん中
読み込んだ素材のプレビュー画面です。
画面下
タイムライン機能です。
複数のテロップや複数のBGMを付けるときなどに、こちらのタイムライン利用します。
画面右端
テロップ機能の一覧が表示されています。字幕を付けたいときや、特殊な効果を動画に足したいとき、画面の色彩調整などは、この一覧からタイムラインにドラッグすることで、機能を利用することができます。
プロ版とは違って画面のわかりやすさが特徴的であり、プロ版のややこしさに挫折した方は、こちらのソフトを試してみることで、上手く扱えるようになれるかもしれません。
動作の軽さ
プロ版と違って動作の安定さが魅力的
決して軽いとは言えませんが、プロ版と比較すると圧倒的に動作が軽いです。
プロ版よりも編集に凝ることはできませんが、その分動作はサクサク動きますので、Adobeソフト初心者やパソコンのスペックがあまり高くない方におすすめ出来ます。
しかし、正直Adobe製品はどのソフトも動作が重い傾向にあるので、一度体験版をダウンロードして試してみるのをおすすめします。
基本機能
有料編集ソフトの頂点に立つにふさわしく、わかりやすい基本機能
もちろん編集に必要な機能はあります。
簡単に紹介していきます。
動画読み込み機能
ソフトを立ち上げ、『ビデオの編集』を選択後、編集画面に移行します。デフォルトで『エキスパートモード』が選択されていると思いますが、されていない場合、画面上部にある『エキスパートモード』を選択しましょう。
その後、画面左上の『メディアの追加』から『ファイルとフォルダ―』を選択することで、読み込みたい動画を読み込ませることができます。読み込んだ動画は画面左上の『プロジェクトのアセット』に追加されています。
『プロジェクトのアセット』にある動画を画面下のタイムラインにドラッグすることで、タイムラインに動画を追加することができます。
カット機能
カットしたい箇所がある場合、タイムラインに動画をセットし、カットしたい箇所までシークバーを移動させてみましょう。
すると『はさみ』のようなアイコンが出ます。
それをクリックすることで、動画を分割できます。
字幕機能
『プロジェクトのアセット』で適当な場所で右クリックします。『新規項目』から『タイトル』を選びましょう。
するとタイムライン上に字幕のバーが追加され、プレビュー画面にも『テキストを追加』が表示されます。
後はプレビュー画面から直接文字を打ち込むと、字幕が表示されます。
文字のデザインなど、諸々調整したいときは、画面右に『調整』項目が出ますので、そこから調整可能です。
書き出し機能
編集が終わったら書き出しをして、動画を保存しましょう。
画面右上の『書き出しと共有』を選択し、『デバイス』を選択します。
解像度や変換形式など調整したら、保存先を決めて、『保存』を選択します。
書き出しが始まります。
書き出し中はパソコンを操作しないでください。フリーズする原因となることがあります。
その他にもカラーバランスの調整や、特殊なエフェクトの挿入など簡単に利用できますので、自分で試してみましょう。
高度な編集機能
簡単にトランジション機能が使える
トランジション機能
トランンジション機能とは、それぞれ別の動画同士の間を自然に繋いでいるかのように見せる機能です。文字で説明すると、意味がよくわからないと思いますが、『A』という動画に『B』という動画を繋げたい場合、どしても『A』と『B』の間が不自然になりますよね。その不自然さを失くす機能です。
よくわからない場合は、『トランンジション』とYouTubeで検索してみてください。
このソフトはこの『トランンジション』がとても簡単に使えます。
画面右の『クリップ間にトランジションを適用』を選択してください。正方形のアイコンです。
選択すると、多様な動きのトランジションが表示されますので、お好みの動きを選択します。
選択したまま、タイムライン上の動画と動画の間にドラッグします。
すると、『トランジションの調整』画面が出てきます。デュレーション(動きの早さ)を調整しつつ、『クリップ間』を選択し、『適用』を選択すると、トランジションが適用されています。
総合評価
良い点
- 直感的な操作が可能なので、Adobe初心者に最適な編集ソフトです。
- 有料編集ソフトにはありがちな、複雑な操作が極力排除されています。
- メイン画面が洗練されてあり、とても見やすいです。
- シンプルな操作性でありながら、高度な編集が可能です。
悪い点
- style=”list-style-type: none;”
- 他の有料ソフトに比べると若干動作が重いです(Adobeソフトの中では軽い方ですが…)
EDIUS Pro 9
EDIUS(エディウス)は上級者向けの編集ソフトです。
こちらのソフトは私が動画を編集する際によく利用しているソフトです。
しかし、編集初心者はこのソフトを使うのは避けたほうが良いです。
理由としては多機能過ぎて混乱する恐れがあり、編集に苦手意識を持ってしまうかもしれないからです。
体験版を試してみて、自分に合ってると思うのであれば使ってみても良いかもしれませんが、完全なプロ向きのソフトですので、基本的にはおすすめしないです。
見やすさ
デュアルモニター環境がほぼ必須
デュアルモニター(パソコンに2台のモニターを付けてる状態)環境はほぼ必須です。
メイン画面に4つのウィンドウが表示されるので、シングルモニター1つだととても見づらいです。
ですので、このソフトを利用するときはデュアルモニターを準備しましょう。
こちらが起動画面です。
『プロジェクトの新規作成』から編集画面に移行出来ます。
次に画面のレイアウトですが、各ウィンドウの角や辺をマウスで調整することで、レイアウトを自由に変えられます。ここでは、デュアルモニターを使用しているとして、デフォルトで設定されている画面レイアウトの配置で、説明していきます。
画面左上
『プレビュー画面』です。編集した動画を再生して確認が出来ます。
画面下
『タイムラインウィンドウ』です。複数の素材や動画を使った編集(高度な編集)をする際に利用します。
画面右上
『ビンウィンドウ』『ソースブラウザーウィンドウ』です。
『ビンウィンドウ』はこのソフトに取り込んだテロップなどをまとめた画面です。
『ソースブラウザーウィンドウ』は外部機器(SDカードなどのメディア)によって取り込んだ素材をまとめた画面です。
メイン画面については以上です。
プロが使うソフトが故にシンプルとは言えませんが、慣れてしまえば問題ありません。
動作の軽さ
少し軽めな印象です
動作自体は軽めな感じです。
ですが、結構頻繁にフリーズしてしまいます。
『ビンウィンドウ』や『ソースブラウザーウィンドウ』に多数の素材を登録しているときは、動作が極端に重くなります。
お使いのパソコンのスペック次第ということもありますが。なるべく不要な素材は消去するように心掛けたほうが良いです。
また、パソコンに要求するスペックも高めなこともあり、CPU、メモリ共に最高水準値のものを用意した方が無難です。CPUは3GHz以上のもの、メモリは8Gは欲しいところです。
基本機能
『ショートカットキー』を登録して作業効率アップ!
プロが使うソフトなので当たり前ですが、基本的な機能は備わっています。
タイムライン機能を利用して基本的にこのソフトは編集を進めていきます。
まずは、それぞれの機能を使うまえに、キーボードの『ショートカットキー』を登録しましょう。
マウスで操作するよりも作業効率が段違いに上がります。
メイン画面メニューバー『設定』を選択し、『ユーザー設定』を選択します。
設定画面が表示されるので、『ユーザーインターフェース』から『キーボードショートカット』を選択し、『キー割り当て』を選びます。
割り当てたい動作とショートカットキーを入力して、『閉じる』→『OK』を選択して画面を閉じると登録完了です。
参考までに私が割り当てているショートカットの一部を紹介いたします。
- カット:『C』
- クリップのコピー:『ctr+C』
- クリップの貼り付け:『ctr+V』
- マーカーIN:『I』
- マーカーOUT:『O』
- テロップ作成:『T』(クイックタイトラー)
- 保存:『ctr+S』
参考にしていただければ幸いです。
高度な編集機能
テロップ作成が簡単
クイックタイトラー
テロップの作成が簡単に出来ます。
『クイックタイトラー』というテロップ作成機能を利用して作っていきます。
タイムライン上で右クリックして『クイックタイトラーの作成』を選択します。編集ツールバーの『T』を選択しても起動します。
起動後、クイックタイトラーウィンドウが表示されますので、ここにテキストや画像の挿入をやっていきます。デフォルトでフォントやスタンプが多くプリセットされているので、多様なテロップを作ることが出来ます。
タイムライン上の操作が簡単
タイムライン上のバーを直観的に操作できますので、高度な編集が可能です。
このソフトをプロが使用する理由はここにあります。タイムライン上の編集が楽なんです。
BGMなどの音楽やSEもファイルからタイムラインに直接ドラッグして貼り付けることで、スグに編集可能となりますので、とても重宝する特徴だと思います。
総合評価
良い点
- 高度な編集が出来ます。
- イン画面のレイアウトを自由に変更できます。
- タイムラインでの編集が楽です。
悪い点
- 多機能過ぎて初心者は扱えません。
- デュアルモニター環境がほぼ必須なので、敷居が高いかもしれません。
- パソコンのスペックが低い場合に、フリーズすることがあります。
Filmora
Filmora(フィモーラ)は動画編集初心者向けソフトです。
初心者向けというのは、他有料編集ソフトに比べて単純に機能が少ないからです。
機能は少ないですが、その分取っ付きやすいので、初心者にはうってつけの編集ソフトだと言えます。
価格は低価格ですが、DVD書き込み機能とスクリーンキャプチャー機能が付いています。
コストパフォーマンスは中々高いソフトです。
見やすさ
2つの編集スタイルで思いのままに
Filmoraには『簡単編集モード』と『高度編集モード』の2つの編集スタイルがあり、メイン画面が異なります。どちらのメイン画面もおしゃれなデザインをしています。
起動画面はこちら
こちらがソフト起動画面です。
画面にある、それぞれのモードを解説していきます。
簡単編集モード
『簡単編集モード』では、編集という編集は出来ません。
では何が出来るかというと、画像を読み込んでスライドショーの作成や、既存の動画に音楽を挿入することが可能です。また、テーマを使うことで、既存の動画のデザインをおしゃれに見せることが出来ます。
操作的には、素材の読み込み→テーマを選択→音楽を選択→出力という流れです。
高度編集モード
『高度編集モード』では、一般的なタイムライン機能を使った編集が可能です。
一般的な編集ソフトよりも見やすさは色数が少ないからか、良いと思います。
超高速動画カッター
取り込んだ動画のトリミング(カット)や動画の結合が簡単操作で出来ます。そのまま出力も可能です。
アクションカメラツール
取り込んだ動画に加工を加えて出力が出来るモードです。画面の色彩調整や速度調整、手ぶれ補正やノイズ除去が出来ます。こちらもそのまま出力が可能です。
メイン画面はこちら
画面左下
『メディアライブラリ』です。素材の登録はここでします。
画面右上
『プレビュー画面』です。編集した動画を見ることが出来ます。
画面下
お馴染みの機能『タイムライン機能』です。複数の素材を使った編集はここでします。
『メディアライブラリ』と『タイムライン機能』の間にあるのが、『編集ツールバー』です。
音楽や字幕の挿入、エフェクトの追加などはこちらの機能を利用します。
動作の軽さ
少し重め
パソコンに求めるスペックは至って普通です。
対応OS: Windows 7/ 8/ 8.1/10
CPU: Intel i3または マルチコアプロセッサ、2GHz またはそれ以上
メモリ: 最小限3GB(HDまたは4K動画の場合は、8GB以上が必要)
普通ですが、ソフト制作会社に問題があるかもしれません。
『Wondershare』という会社は中国の会社らしいです。
もしかすると、ソフト自体の作り込みが甘く、エラーが出る原因なのかもしれません。
価格自体は安いので、体験版で試してみて、上手くいきそうだったら購入するのがいいかもしれません。
基本機能
難しい操作は皆無な操作性が特徴
編集に必要な操作を簡単に紹介していきます。
動画読み込み機能
画面左上のメニューバー『ファイル』から読み込ませたい動画を選択します。
読み込んだ動画は『メディアライブラリ』にどんどん追加されていきます。
カット機能
タイムラインまで動画をドラッグして貼り付けた後、シークーバーを分割したい箇所まで移動させ、『はさみ』アイコンを選択するか、右クリックして『分割』を選択します。
『ctr+B』でも分割可能です。
字幕機能
編集ツールバーの『テキスト/クレジット』を選択し、お好みのテンプレートを選んで、タイムラインまでドラッグして貼り付けます。
その後、プレビュー画面でテキストを選択すると、直接文字の編集が可能です。
また、タイムラインにある字幕バーをダブルクリック、『高度な編集』を選択すると、フォントや文字サイズの調整、文字そのものに動きをつけることが出来ます。
書き出し機能
画面真ん中の『作成』を選択すると『出力』という画面が出ます。この画面でお好みの変換形式を選択して、保存先を選択します。
『詳細設定』では動画のフレームレートや解像度、音のビットレートを調整することができます。
後は、右下の『作成』を押すと、出力が始まります。
高度な編集機能
便利な機能が簡単に使える
他の編集ソフトにはあまり見られない機能を紹介していきます。
手ぶれ補正機能
この機能がなかなか優秀です。結構酷い手ぶれでも、見やすくしてくれます。
『メディアライブラリ』に動画を登録した後、右クリックして『手ぶれ補正』を選択します。
すると調整画面が出ますので、画面右側の『スムーズレベルを調整』のバーを調整して、手ぶれを修正していきます。
調整したらプレビュー画面で調整具合を確認できますので、確認してみましょう。
確認完了後、『保存』を選択すると保存されます。
フィルター機能
動画に色味を加えたい場合に、フィルター機能を利用します。
タイムラインに動画がある状態で、編集ツールの『フィルター』を選択し、タイムラインまで引っ張ります。あとはタイムラインに長さを調整してみましょう。
様々なテーマのフィルターがあるので、色々試してみましょう。
分割表示機能
1つの画面に分割した動画を複数表示することができます。テレビでよくあるワイプ機能です。
こちらもタイムラインに動画がある状態で、編集ツールの『分割表示』を選択します。
多様な分割デザインのテーマが表示されるので、気に入ったものを選びましょう。
すると、タイムラインに『分割表示』バーが追加されます。
数字の1~2がプレビュー画面に表示されるので、それぞれ数字のある場所に配置したい動画を選択することで、複数の動画が分割して画面に表示されます。
総合評価
良い点
- 販売価格が安いです。
- 直観的な操作ができます。
- メイン画面がおしゃれです。
- フリーのBGMやエフェクトの質が良く、使いやすいです。
- 手ぶれ補正機能が優秀です。
悪い点
- ソフト製造会社が中国なので、作り込みに不安があります。
- 動画編集初心者向けのソフトなので、高度な編集をしたい方には不向きです。
LoiLoScope2
LoiLoScope2(ロイロスコープ2)は超動画初心者向けソフトです。
知名度は低いですが、その操作性の良さはトップクラスです。
PowerDirectorやVideoStudioなどの初心者向けソフトに挫折した人におすすめです。
Filmora並みに操作は簡単です。どことなくiPhoneやandroidなどのスマホの操作に似ている気がします。
しかし高度な編集には向いていませんので、注意が必要です。
見やすさ
かなり特殊なメイン画面
起動画面はこちらです。
『新しいプロジェクト作成』から編集画面に移ることが出来ます。
メイン画面はこちら
メイン画面はかなり特殊で、変則的とも言える画面となっています。
しかし操作自体は簡単ですので、心配は不要です。
画面右上
『編集画面』です。タイムライン機能も付いてあり、編集した動画をプレビューすることも出来ます。
画面右下
『DVD/ブルーレイ作成機能』です。DVD向けに映像を出力した動画を、空のDVDに書き込むことが出来ます。また、映像にタイトルを付けることも可能です。
画面左下
『メディアライブラリ』です。編集で使用する素材の登録が出来ます。
画面左下
『ごみ箱』です。不要な素材をここに捨てることで、素材周りがスッキリします。
動作の軽さ
軽すぎる動作が特徴
軽さが売りの編集ソフトの中でも断トツで軽いです。
比較すると、PowerDirectorとFilmoraよりも軽いです。
試しに3時間程のHD動画を読み込ませてみましたが、サクサク動作してくれました。
要求するスペックも低いです。
OS:Windows10/8.1/ 8/7/Vista
CPU: Core2 Duo 2GHz以上
メモリ:2GB以上
余程古いパソコンでなければ問題ないスペックです。
ノートパソコンでも問題なく動きます。
基本機能
どうれも簡単操作でお手軽編集
編集に必要な操作を簡単に紹介していきます。
動画読み込み機能
『メディアブラウザ』機能を利用します。
この機能はフォルダーを指定すると読み込み可能な素材を自動的に読み込んでくれる機能です。
動画、音楽、画像を読み込み、サムネイル表示されます。
自動編集機能
フォトムービー作成機能です。
『出力』から『フォトムービー作成』を選択すると、読み込んだ素材が自動的に並べられ、スライドショーが作成されます。その際に、解像度や動画に色味を加えるスタイルを選択できます。
タイムライン機能
『メディアライブラリ』からタイムラインに乗せたい動画にチェックを入れます。
画面上の『出力』から『結合する』を選択します。
するとタイムライン画面に移行します。
字幕機能
タイムライン画面上で『T』を選ぶことで、お好みの字幕テーマを選び、テキストを挿入できます。
カット機能
タイムラインに動画をセットした状態で、シークバーをカットしたい箇所まで移動させ、タイムラインツールバーの『はさみ』アイコンを選択します。
動画が2分割されます。
明るさ調整
画面左の『調整』から簡単に画面の明るさ調整が出来ます。
書き出し機能
『ファイルを出力』から変換形式を選択します。
このソフトはiPadやiPhone向けに変換することが可能です。『Audio』を選択することで音声のみの抽出も可能です。選択後に自動的に出力されます。
高度な編集機能
動画に絵が書ける!?デコレーション機能
デコレーション機能
動画に絵を書いたり、ペンを入れることのできる機能があります。
それが『デコレーション機能』です。
動画の動きに合わせて、ペンに動きを加えることも出来ます。例えばキラキラした文字が動いたり、線が動いたりと幅広い組み合わせが可能な機能です。
ペンを書きながら動画を再生するのは難しいので、再生速度をスローにして進めましょう。タイムラインの右下の『再生スピード』から速度調整が出来ます。
また、『目隠しペン』という機能があります。これは動画の隠したい部分を隠すツールです。
なるべく不自然さが目立たないように、サイズや色などを調整していきましょう。
総合評価
良い点
- 超初心者向けソフトなので、編集そのものが未経験の方におすすめできます。
- 動作がとても軽いです。長時間のHD動画でもサクサク編集できます。
- 入力形式がとても多く、ほぼ全ての動画を読み込めます。
悪い点
- 凝った編集は難しいです。違うソフトを使いましょう。
PowerDirector
PowerDirectorは動画編集初心者~中級車向けのソフトです。
商用目的で利用するより、個人で利用する方が利用者の大半を占めているようです。
Adobeソフトに比べれば知名度は低いですが、操作性はこちらの方が良い上に、わかりやすいです。
動画編集に不慣れ方は、まずこのソフトから使ってみるのも良いかと思います。
体験版がありますので、動作確認も含めて、利用してみましょう。
見やすさ
有料編集ソフト標準のメイン画面
ソフトを立ち上げるとこのような画面が出ます。
動画の縦横比
左上の項目から、画面の比率が選べます。最近の主流は16:9(HD画面)です。縦画面の9:16も選択できるようです。メイン画面に移動してからもサイズは変更は出来ます。
タイムラインモード
高度な編集には必須のタイムライン機能が付いた編集スタイルです。
ストーリーボードモード
タイムラインの代わりに、素材のサムネイルが表示されます。素材が左から再生される順番に綺麗に配置されますので、編集作品の構成がわかりやすいです。
スライドショークリエーター
とても簡単にスライドショーの作成が出来るモードです。写真や音楽を取り込み、スライドスタイルを選ぶことで綺麗なスライドショーが出来上がります。
自動モード
取り込んだ動画や画像にモーションを付けて自動で編集してくれるモードです。自動は自動ですが、融通があまり利かないのでオススメしません。
360°エディター
このソフトには360°動画編集機能が備わっています。360°カメラなどの機材から映像を取り込んで、編集が出来るモードです。
画面左下の『常にタイムラインを開く』にチェックを入れると、ソフト起動時に『タイムラインモード』を最初から開く状態にすることができます。
初回起動時、ユーザー登録が必要です。
メイン画面はこちら
パっと見た感じだと、色々複雑そうに見えるかもしれませんが、慣れてしまえば大したことありません。
有料編集ソフトは大体このような画面ですので、他のソフトを利用する機会が訪れた時のために、慣れておきましょう。
画面右上
動画の『プレビュー画面』です。ちゃんと編集できているか、再生して確認する箇所です。
画面下
『タイムライン』画面です。複数の動画や特殊なエフェクト、字幕や音声などを動画に組み込みたい場合に利用します。
画面左
『ライブラリー』画面です。動画や素材の保管場所です。ここに素材等を保管しておいて、使いたいときに、タイムラインまでドラッグして利用するような流れです。
ライブラリーの隣
特殊なエフェクトや字幕を入れたりできるツールの数々が並べられています。
動作の軽さ
パソコンに求めるスペックの要求が低い
多少、複雑で凝った編集をすると、どの編集ソフトも重くなってしまうのですが、このソフトはあまり重くならないです。わりとサクサク動きます。
原因としては、このソフトがパソコンに求めるスペックが高くないことがあります。
動作環境は以下の通りです。
CPU Core i または Phenom2以上
メモリ 2GB以上(推奨:6GB以上)
GPU GeForce または Quadro
空き容量 7GB以上
当然ですが、使用するパソコンのスペックが高ければ高いほど、動作は快適になりますので、注意しましょう。
基本機能
簡単操作で思いのまま
有料編集ソフト界隈でもトップクラスに操作が簡単です。
それでは基本的な機能を簡単に紹介していきます。
動画読み込み機能
読み込ませたい動画をメイン画面左上の『メディアの読み込み』から『メディアファイルの読み込み』を選択すると、素材が読み込まれます。
saki
カット機能
お馴染みのカット機能ですが、カットしたい箇所までシークバーを移動し、『タイムラインの分割』を選択することで動画が分割します。また、『ctr+T』でも分割出来ます。
普通のカット機能ですが、一つ便利な機能が備わっています。
『削除して開いた分を全ライン上で詰める』という機能です。
これは、動画のカットした間を詰めてくれる機能で、タイムライン上にある素材をそのまま前に詰めてくれる機能です。とても便利ですので活用してみましょう。
字幕機能
メイン画面左の編集ツールから『T』アイコンを選択して、お好みのスタイルを選びます。
その後タイムラインまで字幕スタイルをドラッグ&ドロップします。
するとプレビュー画面に表示されます。
文字の編集はプレビュー画面のテキストを直接選択することで出来ます。文言の変更や拡大・縮小などが可能です。
また、タイムラインにある文字スタイルをダブルクリックすると、より詳細に編集が出来ます。エフェクトなどを付けたり、文字スタイルの変更が出来ます。
書き出し機能
メイン画面上の『出力』を選択し、『標準2D』タブから出力形式を選びます。
AVI/MPEG2/WMV/MKV/MP4に対応しています。
画質も選択可能です。
一般的になフルHDだと、1920×1080/30p(16Mbps)です。
出力プレビュー項目にチェックを入れると、出力中にプレビュー画面が出ます。
チェックを入れないほうが、早く出力が終わります。
諸々調整が終わったら、出力動画の保存先を選択しましょう。
後は『開始』を選択すると出力が開始されます。
高度な編集機能
派手なエフェクトも簡単操作で楽々
画面右の編集ツール機能から色んな効果を付け加えることができます。
エフェクト機能
編集ツール機能から『エフェクトルーム』を選択して、お好みのエフェクトを選択しましょう。
あとは選択したまま、タイムラインに直接ドラッグして貼り付けましょう。
タイムライン編集ツールバーの『エフェクト』からエフェクトの設定が可能です。
トランジション機能
編集ツール機能から『トランジションルーム』を選択して、タイムライン上の動画と動画の間にドラッグして貼り付けるだけです。動画と動画の間が自然な流れになります。
モザイク機能
『fx』から『モザイク』を選択して、動画に組み込みます。
タイムラインのモザイクバーを選択し、『マスク』を選択すると、モザイクの位置が調整出来ます。
総合評価
良い点
- シンプルな操作性で、動画編集に挫けた人におすすめです。
- ソフトそのものの動作が軽いです。
- どの機能も簡単に使いこなせます。
悪い点
- windows限定のソフトです。Macユーザーは使えません。
- たまにクラッシュするので、こまめなプロジェクトの保存をおすすめします。
まとめ
フリーソフトと異なり、ソフトウェア自体が最適化されているので、比較的に簡易な処理は軽く行うことができ、高度な処理機能も充実しています。
これから動画制作を始めようとされる場合は、とりあえずフリーソフトでいろいろ試してみて、こだわりがでてきたあたりから有料ソフトの導入を検討されるのがよいかと思います。
saki