今日は、最近私が使ってみたマッチングアプリ「R50Time」を利用して男性と出会った女性の体験談をシェアします。
目次
インタビューさせていただいた女性のプロフィール
名前(仮名): 佐知子(さちこ)
年齢: 57歳
居住地: 神奈川県
職業: パート勤務(図書館事務スタッフ)
家族構成: 離婚後、一人暮らし(子どもは成人して独立)
趣味: 読書(ミステリー小説・エッセイ)、散歩、家庭料理、手帳日記
性格: おだやかで聞き上手。少し引っ込み思案なところもあるが、芯は強い。
ライフスタイル: 平日は仕事、週末は近くの公園を散歩したり、カフェで読書。夜は一人でゆっくりドラマを観るのが癒しの時間。
恋愛に対するスタンス: 無理に恋愛を追い求めているわけではないが、心が通じ合う人と出会えたら、日常を分かち合える関係を築きたい。
プロフィール文(R50Time上):
はじめまして。プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます。
神奈川県在住の57歳、現在は市内の図書館で事務のパートをしています。数年前に子どもが独立し、今は一人暮らしです。
これまで家族のために精一杯走ってきましたが、最近はようやく自分の時間を大切にできるようになってきました。
平日は仕事帰りにスーパーに寄って、季節の食材を使った家庭料理を作るのが日課です。
休日は図書館や近所の公園をのんびり散歩したり、カフェで読書したりして過ごしています。
特に好きな作家は宮部みゆきさんや原田マハさん。文章の世界にじっくり浸るのが好きです。
若い頃は旅行が大好きで、国内外問わずいろいろな場所を訪れました。最近はなかなか遠出できていませんが、これからは少しずつ、また旅を再開したいと思っています。
性格は「穏やか」「話をじっくり聞いてくれる」と言っていただくことが多いです。自分からぐいぐい話すタイプではないかもしれませんが、人と心の距離を大切にしながら向き合うことを大事にしています。
恋愛は久しぶりですが、今の年齢だからこそ、「無理をしない」「自然体でいられる」関係がいいなと思っています。
特別なことをしなくても、一緒にテレビを観て笑ったり、美味しいものを食べながら会話を楽しんだり――そんな“日常を分け合える人”に出会えたら嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
年齢や見た目ではなく、心を大切にしてくださる方と出会えたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
R50Timeを利用したきっかけ|もう一度、誰かと笑いたかった
アプリを始めたのは、去年の秋口でした。
きっかけは本当に些細なこと――テレビで偶然流れてきた「熟年カップルの再婚特集」。
楽しそうに並んで歩く60代夫婦の姿を見て、不意に胸の奥がキュッと締めつけられたのを、今でもよく覚えています。
私は50代後半。数年前に離婚してからは一人暮らしで、日々の生活に大きな不満があるわけではありませんでした。
仕事も続けていたし、休日には好きな読書や散歩を楽しみ、それなりに充実している…と思っていたんです。
でも、ふと気づくと、誰かと「他愛もない話」をしていないことに寂しさを感じるようになっていました。
夜ごはんを食べながら「この料理、美味しくできたよ」って言う相手もいない。
テレビで笑っても、それを共有する相手がいない。
そんな当たり前のことに、気づかないふりをしていたんだと思います。
ある日、職場の後輩に「最近、親がマッチングアプリで出会ってデートしてるらしいんですよ」って笑いながら言われたことがありました。
「この年でアプリ?」と最初は驚いたけれど、同時に心のどこかで「そんな世界があるんだ…」と、興味が湧いてしまったんです。
そこからは早かったです。
「50代 マッチングアプリ」と検索して、いくつかのサイトを見比べて――最終的に選んだのが「R50Time」でした。
一番の決め手は、「50歳以上限定」という安心感でした。
若い人と無理に話を合わせたり、見た目を気にしたりする必要がなくて、年齢に合った価値観を持った人と出会える。
それだけで、ちょっと肩の力が抜けた気がしたんです。
プロフィールを書くときは、本当に悩みました。
「どこまで本音を書いていいんだろう」
「自分に興味を持ってくれる人なんているんだろうか」
そんな思いがよぎりながらも、飾らず、今の自分をそのまま出そうと決めて、正直に書きました。
趣味は読書と散歩。
休日は図書館や公園をぶらぶらするのが好きで、最近は自分なりに料理も勉強中。
「一緒に静かな時間を過ごせる人と出会えたら嬉しいです」とだけ、そっと添えました。
最初の数日は誰からもメッセージが来なくて、正直少し落ち込みました。
「やっぱりもう、恋愛なんて無理なのかな」と思ったりもしました。
でも、数日後に一通のメッセージが届いて、そこから私の気持ちは少しずつ動き出していきました。
それが「たけしさん(仮名)」からのメッセージだったんです。
でも、正直に言うと、私の中にはずっと引っかかっていたことがありました。
それは、前の結婚のこと。
そして、自分の「離婚」という過去に、まだどこかで罪悪感のようなものを抱えていました。
私が離婚したのは、もう6年前のこと。
当時、結婚生活は30年近くにわたって続いていました。子どもも独立して、家には二人きり。
周囲からは「円満な夫婦」と思われていたかもしれません。
でも実際は、長い時間の中で、少しずつ「心が離れていく感覚」がありました。
原因は決定的なものではありませんでした。浮気や暴力があったわけでもない。
でも、言葉がなくなっていった。
会話も減り、同じ空間にいても、まるで空気のような存在になっていく。
夕飯の食卓で、テレビの音だけが響いていることが多くなり、
週末にどこかへ出かけようと誘っても、「疲れてるから」「また今度な」と断られることが続きました。
そんなふうに、少しずつ、少しずつ、夫婦というより“同居人”のようになっていきました。
私は何度も話し合いを試みました。「このままでいいの?」と。
でも、彼は「俺は別に不満はない」「贅沢言うな」と取り合ってくれなかった。
最後のきっかけになったのは、ある年の誕生日。
小さなケーキを買って帰った私に、彼は「そんなのいいよ。ダイエット中だし」と無表情に言っただけで、冷蔵庫にしまってしまいました。
ろうそくを立てることも、ハッピーバースデーの言葉もなかった。
その瞬間、「もう、私はこの人と人生を分かち合えないんだ」と、心の底から思いました。
離婚を切り出したとき、彼は特に驚きもしませんでした。
「ああ、そう」とだけ言って、淡々と手続きを進めました。
きっと彼にとっても、もう終わっていたんだと思います。
だけど私は、長年築いたものを壊す決断をしたことに、ずっと引け目を感じていました。
「自分が我慢すれば良かったんじゃないか」
「もっと努力していれば、違ったのかもしれない」
そんな後悔や葛藤が、心のどこかにずっと残っていたんです。
だからこそ、新しい誰かと出会うことに、最初はとても臆病になっていました。
また同じ思いをするんじゃないか。
また、心の距離を感じてしまうんじゃないか。
でもR50Timeを始めて、「たけしさん(仮名)」と出会って、私はようやく、「過去に縛られず、もう一度誰かと向き合ってもいいんだ」と思えるようになりました。
無理に背伸びせず、ありのままの自分を受け入れてくれる人がいる。
それだけで、人はこんなにも救われるんだと知りました。
「たけしさん(仮名)」:出会ったのは、穏やかでちょっと不器用な人
最初に私にメッセージをくれたのは、「たけしさん(仮名・58歳)」。
プロフィールには「音楽と珈琲、そして最近始めた盆栽が趣味です」とだけ簡潔に書かれていて、写真もスーツ姿ではなく、グレーのカーディガンを着た柔らかな笑顔の一枚。派手さはまったくないけれど、見た瞬間になぜか「安心できそう」と思いました。
最初のメッセージも、
「こんばんは。プロフィールを見て、価値観が合いそうだなと思ってメッセージしました。お返事いただけたら嬉しいです。」
とても丁寧で、シンプルで何度かやり取りする中で誠実さが伝わってきました。
実際にやりとりを始めてみると、文章の端々から伝わるのは、丁寧さとちょっとした照れ屋っぽさ。
たとえば「こんばんは。お返事いただけたら嬉しいです」とか、「珈琲の話、もっと聞かせてもらえますか?」といった言葉選びが、なんとも優しくて、人との距離を大切にしているのが分かりました。
話を聞くのが上手で、でも自分の話になると少し間があいてから「…そういえばね」と話し出すところが、またなんとも不器用で愛らしかったんです。若い頃からずっと同じ会社に勤めていて、真面目一筋。趣味のギターは「誰にも聞かせたことないけど、1人で弾いてると落ち着く」と照れくさそうに教えてくれました。
それからというもの、私はメッセージの通知が鳴るたびに、ふっと頬が緩むようになっていました。
初めてのビデオ談話室
R50Timeの特徴のひとつである「談話室」で、たけしさんと同じテーマのルームに入ったのがきっかけで、より親しくなりました。
「懐かしい音楽を語ろう」という部屋だったんですが、昭和の歌謡曲の話で盛り上がって、そこから個別チャットへ。
LINEに移ってからも、毎晩のように「今日はこんなコーヒー淹れてみたよ」と写真を送ってくれたり、他愛もないやりとりが続きました。
初めて会った日 ― 少しの緊張と、たくさんの安心
たけしさんと最初に会ったのは、梅雨入り前の少し蒸し暑い午後のことでした。
お互いの住まいのちょうど中間あたりにある、小さな駅前のカフェ。私はいつもより早めに家を出て、鏡で何度も髪を整えながら、電車の中でもずっとソワソワしていたのを今でもよく覚えています。
R50Timeで出会ってから1か月ほど、毎日のようにやりとりはしていたけれど、「実際に会う」となると話は別です。
「写真と印象が違ったらどうしよう」とか、「会話が途切れたらどうしよう」なんて、心配ばかりが頭をぐるぐる回っていました。
カフェの入口に着いたとき、私は一度深呼吸をしてから、思い切ってドアを開けました。
すると、奥の窓際の席に、グレーのシャツにベージュのジャケットを羽織った男性が、少し緊張した面持ちで座っていました。
彼でした。
写真のままの、優しい目元。そして、私に気づいた瞬間に浮かんだ、ちょっと照れたような笑顔。
その笑顔を見た瞬間、胸にあった不安の半分くらいがスッと消えていったんです。
「はじめまして、ですよね?」
「はい、〇〇です。…すぐわかりましたよ。」
少しだけ照れながらも、彼は立ち上がって椅子を引いてくれました。
そんな小さな気遣いに、「ああ、この人やっぱり優しいんだな」と思わされました。
席に着いてすぐは、お互い少しぎこちない空気。でも、珈琲が運ばれてくる頃には、いつもメッセージでしていた会話の延長のように、自然と話し始めていました。
話題は、まず天気の話から。そこから「最近観た映画」「若い頃に流行った音楽」「行ってみたい場所」…と、あれこれ話が飛んでいくうちに、私はだんだんと彼の声のトーンや表情を「居心地の良さ」として感じていました。
特に印象的だったのは、彼が話してくれた若い頃の話。
「大学のときはフォークソングサークルに入ってたんですよ。…でも下手でね、発表会はいつも裏方専門でした(笑)」
そう言って少し照れながら笑った彼の姿に、私は思わず笑ってしまいました。
そこには、虚勢も飾りもなく、ただ“そのまま”の自分を見せてくれる人がいました。
この年になると、変に自分を大きく見せようとする人も多い中で、たけしさんはまるで逆。自分の弱さや不器用さも包み隠さず話す姿勢が、なんとも温かくて、じんわり心に染みました。
話しながらも、彼は時おりカップの持ち方が不器用だったり、メニューをめくる手がちょっとおっかなびっくりだったりして、そういう細かな仕草一つ一つに、「この人となら、穏やかな時間を一緒に過ごせるかもしれない」と思えてきました。
あっという間に2時間が過ぎて、外に出ると、空は少し曇っていて、湿った風がゆっくりと吹いていました。
「駅まで、歩きましょうか?」と彼が言ってくれて、並んで歩いた帰り道。私はほとんど無言だったけれど、その沈黙すら心地よかった。
駅に着いたとき、彼は少し迷ったような表情で、 「…今日はありがとうございました。また、お会いできますか?」と、丁寧に聞いてくれました。
私はすぐに、「もちろんです」と答えました。
本当は、その場で「またすぐにでも会いたい」と言いたかったくらい。
だけど、50代の恋って、こういうちょっとした“間”や“距離”を大切にしたい気持ちもあって、その時はただ笑って頷きました。
電車に乗ってから、スマホに届いていたたけしさんからのLINEには、
「今日は本当に楽しかったです。佐知子さんの笑顔、とても素敵でした。」
その言葉を読んで、胸の奥がじんわりと温かくなりました。
“出会ってよかった”。
初めての対面で、そう素直に思えたのは、何年ぶりだったでしょうか。
それから週に一度のペースで会うようになり、最近では一緒に美術館に行ったり、彼が育ててる盆栽を見せてもらったり。恋愛というより、人生をゆっくり歩むパートナーを見つけた感覚です。
正直、50代でこんな風に心から安心できる人と出会えるとは思っていませんでした。
R50Time、ちょっと勇気を出して始めてよかった…本当にそう思います。
今では穏やかな同棲生活
それから半年が経ち、今では彼と一緒に暮らしています。
朝は彼がドリップしたコーヒーの香りで目覚めて、夜はテレビで昔のドラマを観ながら他愛ないおしゃべり。お互いに無理はしない、でもちゃんと寄り添い合える、そんな関係です。
ときどき小さなケンカもしますが、それも含めて「一緒に年を重ねていくって、こういうことなのかな」と思えるようになりました。
最後に
もし、この記事を読んでいる方の中に「もう恋なんて無理かも」と思っている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてほしいです。
R50Timeは、同世代だからこそ分かり合える安心感があって、本当に心から話せる人と出会えるチャンスをくれます。
私自身、50代でこんな穏やかな幸せに出会えるとは思っていませんでした。
でも今は、彼と過ごす毎日がとても愛おしくて、未来を少しずつ楽しみに感じています。