最近のスマートフォンは、カメラ性能の向上に加えて、便利な動画編集アプリも充実してきたので、パソコンに動画を送らなくとも、動画編集をスマートフォン内で完結させることができるようになってきました。
今回はその中でも、特に優秀な有料の動画編集アプリを実際に20種類ほど使用した中で優秀と感じたベスト5を紹介していきます。
無料アプリをお探しの方は以下
目次
8ミリカメラ
8ミリカメラは、オスカーにノミネートされたフランス映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』で実際に劇中で使用されたアプリです。
AppStoreでも”オスカーノミネート作品を救った1.99ドルのiPhoneアプリ”として紹介が成されています。
※ちなみに何故『救った』と表されているかというと、映画撮影中に資金が底を尽いてしまったため、残りのシーンをこのアプリを使って撮影したため、『救った』と表されています。
説明が遅くなってしまいましたが、このアプリはその名の通り、8ミリフィルムで撮影したかのようなレトロな映像を作成することのできる有料動画編集アプリです。
8ミリフィルムとは、VHS(ビデオテープ)が普及するより以前に一般的に使用されていた記録用メディアです。
※ちなみに近年では、世界的なフィルムメーカーである『Kodak』が、8ミリフィルムカメラ『スーパー8』を再販したことで海外では8ミリフィルムの需要が高まりつつあります。
見やすさ
メニュー画面までレトロ風!徹底的にこだわりを感じさせる
8ミリカメラと謳っているだけあって、メニュー画面まで、そのこだわりを感じることが出来ます。
上記画像がアプリのメニュー画面になります。
画面真ん中にはスマートフォンカメラと連動して、オールドムービー風でレトロな映像が撮れるように、フィルター加工してあるカメラが起動しています。画面右の赤色の録画ボタンを押すことで録画が始まる仕組みになっています。
そして、画面にかかっているフィルターですが、様々な種類のフィルターをかけることが可能となっています。画面右下の大きな二重丸のところや、画面右上の正方形マークを選択することで多種多様なフィルターを選択することが出来ます。
画面右の設定アイコンは、既に取りあえたスマートフォン内の動画を読み込み、このアプリを使ってフィルター加工して編集することができるアイコンです。
画面下のビデオアイコンは『リール/クリップ』機能です。こちらを選択することで、スマートフォン内にあるフィルター加工済みの動画同士を組み合わせて、動画バージョンのスライドショーを作成することが出来ます。スライドショー同様に、動画初めと終わりにタイトル入れ、BGMの設定、テーマの追加など、様々な編集が可能となっています。
画面下の矢印アイコンはカメラの切り替え機能です。フロントカメラかアウトカメラかを選択することが出来ます。
そして画面下の雷アイコンはフラッシュ機能です。暗いところでの撮影などで、活躍しますね。
※このフラッシュ機能ですが、なかなかフラッシュが強いので、多少注意が必要かもしれません。
最後に画面下のスピーカーのようなアイコンは音声のオン/オフ機能です。音声を入れながら撮影したり、逆にミュート(消音)しながら撮影することも出来るようになっています。
使いやすさ
起動が高速!メニュー画面も迷うことなく操作可能!
このアプリを使ってみて、何よりまず感じたことは『アプリ起動が高速』だということです。
通常、この手の編集アプリだと起動後、まず素材の読み込みや、アプリそのもののデータの読み込みが発生し、普通大体5秒~10秒ほど起動にかかりますが、このアプリは一瞬で起動します。恐らく、アプリそのものの仕組みが恐らくシンプルであることと、アプリで出来ることに特化しているため、読み込みに時間がかかっていないと思われます。
もう一つこのアプリの良い点は、迷うことなく操作が可能という点です。
メニュー画面がとてもシンプルに出来てあり、一度操作してみると、すぐにどこに何があるか、自分のしたいことをするには何をすればいいのか、直観的にわかるようになっています。
確かに操作的にはとてもシンプルです。アプリ利用順序的には大まかにいうと『撮影→保存』これだけです。迷うことは一切ありませんね。
基本機能
『レンズの切り替え』『フィルムの変更』機能を利用しよう!
8ミリカメラには様々なフィルターが付いてあります。
フィルターとはこのアプリでいうところの『レンズの切り替え』『フィルムの変更』機能です。
簡単にいうと、「撮影する風景の色や光りの調整が出来ますよ」ということです。
さてどうやってフィルターをかけるかというと、とても簡単です。
かけかたとしては、2種類の方法があります。
1つ目は画面右下の二重丸のところを選択する方法です。つまり『フィルムの変更』機能を利用します。
デフォルト設定だと、『Siena』となっていると思いますが、ここを選択することで、多様なフィルターをかけることが可能となっています。
こちらのフィルターの種類的には『1920』『60s』『70s』『Noir』『Siena』『Pela』『Sakura』『Indigo』『XPro』『Tuscan』などといった10種類ものをフィルターを選べます。
『1920』は白黒で『60s』『70s』は西部劇などの映画でよく見かけるビンテージのような黄色味のかかった色をしています。一般的なオールドムービーの色ですね。
『Noir』はモノクロです。白と黒がはっきりと分かれています。『Pela』はオレンジがかかったフィルターです。『Indigo』は青みがかかっています。『XPro』『Tuscan』は説明が難しいですが、少しぼやけてるような感じです。
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2つ目は画面右上の正方形マークを選択することで、フィルターをかけれます。
つまり『レンズの切り替え』機能を利用します。
レンズは全部で7種類あります。
種類的には『クリア』『ちらつくフレーム』『スポットライト』『光漏れ』『カラーフリンジング』『スーパー8』『クラシック』の7種類ですね。
画面にフリッカーをかけたり、画面端に赤味を加えたり、画面真ん中以外を暗くするなど、多様なフィルターをかけれます。
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高度な編集機能
保存してある動画と動画を組み合わせてスライドショーを作成可能!
既に編集し終えた映像同士を組み合わせてスライドショーを作成することが出来ます。
メニュー画面のビデオアイコン『リール/クリップ』を選択してみましょう。
するとこのような画面がでます。
画面上の『リール』は端末内の保存してある動画同士を組み合わせたものが表示されます。ここから編集画面に移ることが出来ます。
『リール』横の『クリップ』には端末内に保存してある動画が別々に表示されます。選択すると、動画を再生することが出来ます。
画面右上の設定アイコンを選択すると、このような画面がでます。
ここでは、アスペクト比の変更や、解像度、フレームレートの変更が出来ます。
アスペクト比は『4:3』『16:9』、解像度は『480p』『720p』『1080p』、フレームレートは『通常』『低』の2種類があります。
さて話を戻しまして、スライドショーの作成ですが、先ほどの『リール』からスライドショーにしたい動画を選択してみましょう。
するとこのような編集画面に移ります。
動画初めと終わりにテキストの追加機能があります。その他にも音楽の追加やテーマの変更が可能です。
テーマの変更は有料です。
画面下にはスライドショーを作成した現在地が表示されます。
編集を終えて書き出ししたい場合は、画面左下のアイコンを選択後、『輸出』を選択すると書き出しが始まります。
総合評価
良い点
・最近流行りの8ミリ映像を簡単に撮ることができます。
・アプリの起動が高速です。
・ただ撮るだけでなく、フィルター機能も充実してあります。
・『レンズの切り替え』『フィルムの変更』を組み合わせると70種類ものフィルターがあります。
・スライドショーの作成も可能です。
・アプリの動作も常に安定しています。
悪い点
・アプリ起動中は端末が熱くなります。
・8ミリ映像を撮ることに特化したアプリですので、それ以外の機能は充実しているとはいえません。
Cute CUT Pro
cute cut proは、有料動画編集アプリとしては、その界隈で有名なアプリです。App Storeで『動画編集アプリ』と検索すると、一番上か上位にあるほど、知名度は高いアプリです。
このアプリの特徴は多機能型編集アプリであることです。また、多機能があるがゆえに、動画編集に不慣れな方にとっては、とっつきにくい印象を与えるかもしれません。
しかしその実力は本物です。パソコン編集ソフトと同様にタイムライン機能がついてあり、複雑な編集も手軽に難なくこなすことが出来ます。
とても本格的な編集がとても簡単に出来ますので、そういった意味でも注目のアプリです。
有名編集アプリ『iMovie』に続き、スマートフォンを使っての編集の可能性を広げた先駆者ともいえる存在です。
正直この編集アプリで出来ない編集は現状、どのアプリを使っても出来ない可能性が高いです。それほどまでにこのアプリは、可能性に満ちたアプリと言えます。
編集初心者向けの編集アプリではありませんので、その点は気を付けてください。編集中級者以上向けのアプリです。
見やすさ
編集画面はまるでパソコン編集ソフトのようなレイアウト!
こちらがcute cut proの起動画面です。
この画面から編集する動画を選択していきます。
このメニュー画面自体は余計なアイコンなどが無く、見やすさも良好ですので、迷うことなく、編集画面に行くことができると思います。
まず画面真ん中に2つある動画は、あらかじめこのアプリに入ってある参考動画です。この参考動画を利用して編集の練習をすることが出来ます。
次に画面左上の『+』アイコンは新しく編集動画を追加する際に利用します。『+』アイコンを選択し、編集動画のタイトルを決めて『決定』を選択します。すると『設定』画面が出ます。
こちらの設定では『解像度』『オリエンテーション』『ビデオ』『ショーケース』の4つ項目を調整することが出来ます。『解像度』では、【HD高画質(16:9)】【SD標準画質(4:3)】【正方形(1:1)】を選択することが出来ます。最近の主流はHD画質ですので、デフォルトのまま設定されているHD画質で問題ありません。
続いて、『オリエンテーション』では、編集時のプレビュー画面を縦にするか、横にするかの設定です。
【ランドスケープ】が横、【ポートレート】が縦という意味です。基本的には横のままで良いと思いますが、必要に応じて縦に変更することも可能です。
続いての『ビデオ』では、【背景色】と【フレームレート】の変更が可能となっています。背景色とは、編集する動画の後ろの色です。デフォルトだと黒のままですが、様々な色に変更することが出来るようになっています。フレームレートとは、1秒間に何コマの動画にするかということです。コマ数が多ければ多いほど動画自体も滑らかに動きます。しかし当然動画サイズはその分大きくなってしまいます。このアプリでは、≪60≫≪30≫≪25≫≪24≫から選ぶことが出来ます。デフォルトだと、30ですが、必要に応じて60だったり25にするのもありですね。
最後に『ショーケース』ですが、編集動画のサムネイルを決めることが出来ます。アプリ起動時のメニュー画面でサムネイルを見ることが出来ます。デフォルトでは、オフになっていますが、お好みでオンにしてもいいかもしれません。ただ、編集プロジェクト複製時に同じサムネイルが2つあると混乱するかもしれませんので、オンにする場合注意が必要になってきます。ちなみにオフに設定しておくと、編集時の画面がサムネイルになりますので、迷うことはないと思います。
こちらの設定は、いつでも変更可能です。とりあえず編集したい方は後ほど変更しても良いと思います。
設定を終えたら画面右上の『完了』を選択しましょう。
すると編集画面に移行します。
こちらが編集画面です。
まるでパソコン編集ソフトのようなレイアウトですよね。とてもスマートフォンアプリとは思えないほどの作りを感じさせます。
画面真ん中には、編集中の動画プレビュー画面があります。画面右上の『▶」アイコンを選択することで再生します。
画面下はタイムラインです。BGMや画像、動画などをこのライン上に置くことで素材を組み合わせた動画を作成することができます。
正直タイムラインの本数がパソコン編集ソフト並みです。かなり凝った編集も手軽に出来ると思います。
ちなみに横画面でも編集出来ます。横画面だとこのような画面になります。
横画面でもツールの配置などの機能がわかりやすくて良いですね。
液晶サイズが大きい場合、横画面サイズの方が編集しやすいかもしれません。
動画編集初心者の方には複雑そうに見えるかもしれませんが、中級者以上になると、スッキリとした画面に見えてきますので、敢えて初心者の方にもオススメできるかもしれません。
使いやすさ
安定した動作が売り!保存も素早く動いてくれる!
このアプリは動作1つ1つが非常に安定しています。この記事を書くために、複雑な編集を行ってみましたが途中でクラッシュすることがなく、書き出しまで安定して動いてくれました。非常に使いやすいアプリです。いくら有料アプリとはいえ、ここまで高性能で安定して動くアプリは他にないかもしれません。有料とはいえ720円程度で購入できますので、非常にコストパフォーマンスは高いと言えます。
加えて操作性も慣れてくると、誰でも編集できるような操作性になっていますので、使い勝手が非常に良いです。
さらにもう一つ、編集した動画の保存についてですが、編集した動画を保存する際のスピードが速いです。ある程度まで凝った編集動画なら、1,2秒で保存が完了してしまいます。数年前までこの手のアプリだと保存するスピードは10秒~1分ぐらいまでかかっていました。最悪の場合、保存出来ずにクラッシュして何もかもやり直しということが普通にありましたが。近年のアプリはさすがですね。安定+高速動作で非の打ち所がありません。
基本機能
スマートフォン編集アプリ界隈にてトップクラスの基本性能!
肝心の編集機能ですが、パソコン編集ソフト並みに充実しています。
普通にYouTubeで投稿しているような動画はこのアプリ1つで編集出来ちゃいます。
それでは編集で必要な基本的な機能を紹介していきます。
さて先ほども紹介しましたが、こちらがこのアプリの編集画面になります。
この画像ではまっさらな状態ですが、画面左の『+』アイコンを選択することでタイムラインを増やすことができ、素材(ここではセグメントと言うそうです)の追加が可能となっていきます。
そして大前提として、下のタイムラインにセグメントを並べれば並べるほど動画としては、セグメントが全面に表示されますで、覚えておいてください。
『+』アイコンを選択すると、追加するタイムラインの種類(メディアタイプ)を選択出来ます。種類的には『ビデオ』『写真』『テキスト』『自己描画』『音楽』『音声』の6種類があります。
それぞれの種類を説明いたします。
① 『ビデオ』『写真』を選択すると、端末に保存してある動画、画像をタイムラインに載せることが出来ます。
②『テキスト』では、動画内に表示したい字幕を表示させることが出来ます。文字サイズや色の変更、フォントの選択、文字配置の調整、文字そのものに影や彩度を調整することが出来ます。
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③『自己描画」では、動画内に絵を書くことが出来ます。筆のようなアイコンを長押しすると、『自由な鉛筆』『消しゴム』『テクスチャ』『線形グラデーション』『放射線状グラデーション』の5種類の機能がありますので、それぞれの特徴を生かした自由な絵を書くことが可能となっています。
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④『音楽』では、端末内に保存してある音楽、もしくはアプリ内に保存してある音楽や効果音をタイムライン上まで載せることが出来ます。アプリ内にある音楽や効果音の種類がとても多くあるので、編集する際にとても重宝すると思います。
⑤『音声』では、アプリ内で音声の録音をすることが出来ます。※その際にマイクのアクセス許可をしておく必要がありますので、注意しておきましょう。
タイムラインの種類(メディアタイプ)については以上です。
続いて、タイムライン上にある素材(セグメント)の操作について説明いたします。
セグメントの操作の流れとしては、編集したいセグメントを決める→そのセグメントを2回タップして編集画面に行くという流れです。
セグメントの移動は、移動したいセグメントを1回タップしてタップしたままにすると、そのまま移動可能な状態になります。またこの時、削除、複製が可能になります。
こちらがセグメントの操作画面です。
プレビュー画面内にある図形を選択することで、テキストの場合、文字の拡大・縮小が出来ます。
そして画面下にある編集ツールバーを利用することで、セグメントの複製、カット、削除、そしてエフェクトの追加やセグメントに枠や影を付けたり、明るさ調整まで可能となります。
タイムライン上のセグメントの両端に◎にアイコンがあると思いますが、こちらを長押ししながら右や左に操作するとセグメントの尺の調整が出来ます。
基本的な編集機能については以上となります。
高度な編集機能
トランジションなどのエフェクト機能の充実!
このアプリの『カスタムトランジション』機能は、改めて凄いと思いました。
なぜそう思ったのかというと、使い方次第でかなり自由度の高い設定が可能となるからです。
このトランジション機能は使いこなせれば、動画としてかなりレベルの高いものが作れますので、是非習得することをオススメします。
そもそも『トランジション』とは何かというと、セグメントとセグメントの間を自然な流れにするために挿入する、切り替えエフェクトのことです。テレビやネット動画でよく見る手法です。
さてそれでは、トランジション機能追加のやり方を見ていきましょう。
まず、トランジション機能を追加したいセグメントを2回タップして、編集ツールバーを画面下に出します。そして編集ツールバー内にある青いペンのアイコン『追加・編集・トランジションボタン』を選択します。選択するとトランジションモードになります。
すると、『+』アイコンが出てきますので、選択します。この『+』アイコンはトランジションの種類を選択することが出来ます。種類的には『カスタマイズトランジション』『フェードアウト』『左にアウト』『右にアウト』『上にアウト』『下にアウト』『ズームアウト』『大いにアウト』『ワイプ』の9種類ものトランジションがあります。
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上記画像のセグメントの両端にある青い三角形を操作していきましょう。
逆三角形がトランジション適用の始まりの地点です。反対に正三角形がトランジション適用の終わりの地点となります。この始点と終点の範囲内がトランジション適用範囲ということです。
また、プレビュー画面内の映像を選択すると拡大・縮小が可能です。さらに色温度の調整も自由に可能ですので、色々試してみましょう。
上手くトランジション機能を使いこなすことが出来れば、動画を回転しながら、色温度も変えることも自由に出来ます。
総合評価
良い点
・複数のタイムラインが使えます。これにより複雑な編集もサクサク出来ます。
・パソコンソフトに近い操作性ですので、パソコンでの編集に慣れている方は楽だと思います。
・トランジションなどのエフェクト機能がとても充実してあり、レベルの高い動画の作成も思いのままに作成可能です。
・これだけの機能が充実しているにもかかわらず、低価格で配信されています。コストパフォーマンスが高いです。
悪い点
・操作性や編集画面のレイアウトから判断して、動画編集初心者向きアプリではありません。
・このアプリで出来ることが多すぎるため。編集に不慣れな方は混乱するかもしれません。
・古い端末では動作が遅いかもしれません。iPhone7以降の端末の使用をおすすめします。
Imgplay pro
Imgplay proはGIFアニメーション作成有料編集アプリです。
既存の動画や複数の画像をGIFに変換してアニメーションのような動きのするものを作成することが出来ます。このアプリは無料でも利用できますが、GIF出力後、画面にロゴが付いてしまうので、有料版を購入することをオススメします。アプリ自体も編集に慣れていない方向けに作ってあるので、初心者でも簡単にGIFを作成することができます。
また、このアプリは単に画像や動画をGIFにするだけでなく、再生速度の調整やテキストの追加、画面フィルターや画面の拡大・縮小など、編集可能要素もある有能アプリです。
ちなみにGIF作成後は、そのままGIFをSNSに共有できる機能もあります。痒い所に手が届くアプリで、非常に使い勝手の良い印象です。
見やすさ
迷う必要のない、シンプルな画面構成!
こちらがアプリの起動画面です。
一見シンプルというか殺風景な画面に見えますが、無駄なアイコンが一切なくて迷う必要がない画面です。こちらのメイン画面には既存の機種内に保存してある、動画や写真が表れます。
そして画面真ん中の『リロード』は、アプリ起動後に新しく撮影した素材を表示することが出来ます。
また、画面上の『ビデオ』を選択すると、ビデオの他に、『写真』『ライブフォト』『GIF』『バースト』『モーメント』『カメラ』を選択して、素材を表すことが出来ます。
『カメラ』を選択すると、そのまま動画撮影モードに移行します。
GIFにしたい素材を選択することで、素材尺のトリミング画面に移ります。(動画内のGIFにしたい部分の選択です)
ちなみに起動画面に戻って、画面左上の設定アイコンを選択すると、このようなアプリ設定画面が出ます。
使いやすさ
画面レイアウトに無駄がなく、動作もサクサクで素晴らしい!
このアプリの良いところは、全体を通して画面レイアウトの無駄が一切ないところにあると思います。
広告も一切ないので、全体的に画面がスッキリしている印象があります。
また、操作性も素晴らしいの一言です。アプリの説明を見るまでもなく、直観的に操作できる点もよく、誰でも簡単にGIFを作成出来ますね。さらに、突然アプリが落ちたり、動作停止することもありませんでした。
その上編集機能まで付いているので、正直ダメなポイントが見当たりませんでした。テキストの追加やフィルターの入れ込みも簡単に出来るので、SNS映えの出来るGIFを手軽に作れる素晴らしいアプリだと思います。
基本機能
普通のGIFにするだけでなく、編集も可能!
GIEにしたい素材を選択すると、トリミング画像に移ります。
上記の画面がトリミング画像です。素材の中でGIFにしたい部分を切り取ります。
トリミングする幅を画面上の両端にある黄色のバーを操作して、トリミングする幅を決めます。
トリミングを完了したら画面右上の『次へ』を選択します。
選択後、素材の読み込みが始まります。なお画面には≪ローディング中≫と表示されます。
普通素材の容量が多ければ多いほど、読み込みに時間がかかりますが、このアプリは凄いです。全く読み込みに時間がかかりません。かなり思い素材でも1秒~3秒程度で読み込みを完了してしまいます。これならどんなに思い素材でもサクサク編集できますね。
読み込みが終わると、編集画面に移ります。
上記がこのアプリの編集画面になります。
画面上部の再生シークバーは、ご覧のとおり、素材の再生ポイントを表しています。
画面真ん中に素材のプレビュー画面があります。
そして画面下のシークバーで再生速度を調整できます。ちなみに基本となる速度は「0.10秒」です。
さらに画面下のアイコン横一列は編集ツールバーです。
順番に説明していくと、1番左の『→』は再生方向の選択ができます。選択項目は『順再生』『逆再生』『順再生した後に逆再生』の3つが選択可能となっています。
その隣のアイコンは再生しているプレビューを止めたり、再生することが出来ます。
『T』アイコンは、『テキスト』の追加機能です。文字色やフォントの選択、文字サイズの変更が出来ます。しかしそれだけではありません。このアプリの凄いところはこのテキスト機能にあります。追加機能で、文字そのものの透明度の調整、文字枠の設定、文字背景色の選択やその透明度まで調整出来てしまいます。ちなみにフォントの数の量は凄まじく、多種多様なフォントを選ぶことが出来ます。
『T』アイコン隣の〇が3つ重なったアイコンは『フィルター』機能です。このフィルター種類がとても多くあり、充実しています。さらに、どのフィルターを選択してもそこから色温度の調整ができるようになっています。痒い所に手が届いています。回転マークのアイコンは、画面サイズの変更が出来ます。画面比率の変更や、画面の回転が可能となっています。画面比率は『オリジナル』『スクエア』『3:2』『5:3』『4:3』『5:4』『7:5』『16:9』が選択可能です。1番右の更新アイコンは『編集リセット』機能です。このアイコンを選択することで、編集前の初期状態に素材を戻すことが出来ます。
基本的な機能については以上となります。
高度な編集機能
ロック画面をGIFアニメーション背景として設定可能!
誰もが一度はこう思ったことはありませんか?
「ロック画面を動く画像(GIF)で設定したい」
このアプリではそんな夢のような設定が出来てしまいます。
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編集完了後、編集画面右上の『次へ』を選択します。すると、『共有/保存』画面に移行します。
この画面では、編集した素材をビデオ、GIFとして保存することができます。さらに、画質の調整も可能となっています。GIFは『低画質』『中画質』『高画質』を選択出来ます。ビデオは『低画質』『高画質』を選ぶことがが可能です。低画質しつであればあるほど、保存容量は小さくなります。
そしてそのままSNSに上げることも可能となっています。『LINE』や『Twitter』アイコンを選択することで共有できます。
さらにそのほかににも、他社のアプリアイコン(『GIF Viewer』『Live Photos』)を選択することで、選択したアプリと連動することが出来ます。『Live Photos』だと編集、そしてそのままGIFをロック画面に設定可能、『GIF viewer』だと作成したGIFをアプリ内のアルバムとして保存することが出来るようになっています。
そして肝心のGIFロック画面設定ですが、画面の『保存』からGIFを保存後、『写真』からそのGIFを選択し、『壁紙に設定』を選びます。
すると、壁紙調整画面下に『Live Photos』と表示されますので、選択後GIFを壁紙に設定できています。
総合評価
良い点
・手軽にGIFアニメーション作成が可能です。
・さらに簡単操作で編集も思いのままです。
・テキスト機能のフォントやフィルターの種類が豊富で、凝った編集が可能です。
・素材の読み込みが高速で、ストレスを感じさせません。
・ロック画面にGIFを設定可能です。(iPhone6s以降の機能)
・たまにセールで値引き、もしくは無料で配布しているときもあります。
悪い点
・GIF動画を作成することに特化していますので、それ以外の機能が充実しているとはいえません。
・なんとなくアプリを操作しているとわかるとは思いますが、操作性などの説明があまりありません。
・たまにアプリがクラッシュしますので、編集する場合、こまめな保存をおすすめします。
Pinnacle Studio(ピナクル スタジオ)
動画編集に慣れている方で、かつiosで有料動画編集アプリを選ぶなら、このアプリが非常におすすめです。加えてiPad向けともいえるアプリです。普通のiPadではなく、iPad Pro向けですね。
このアプリは『Pinnacle Studio』と『Pinnacle Studio Pro』の2種類がリリースされています。
この2種類のバージョンの違いは価格差と性能差です。
今回は安価な方の『Pinnacle Studio』の方をレビューさせていただきます。
見やすさ
スッキリ整然として見やすいレイアウト!
それではこのアプリの『見やすさ』を見ていきたいと思います。
まずは起動画面です。
上記画像が起動画面になります。ごちゃごちゃしているような編集アプリによくあるレイアウトではなく、反対にほぼ何もないようなレイアウトですね。
画面左『+』アイコンをタップすると、新規プロジェクトを作成することができます。画面上『+』アイコンのタップでも作成可能です。
画面上端の雲アイコンはプロジェクトインポート機能です。編集途中に作業したプロジェクトをここから読み込むことができます。
その右隣にあるアイコンは動画の保存、SNSでの共有、プロジェクトの転送機能です。動画のSNS共有先はYouTubeやFacebookとなっています。
続いて起動画面上端の?アイコンは『設定』機能です。
機能ヘルプだけでなく、編集設定そのものも変えることが可能です。『プロジェクト既定の設定』として、写真の継続時間、タイトル(テキスト)のデュレーション、トランジションの継続時間、デフォルトのボリューム設定を変更可能です。さらに、デフォルトのフレームレート設定の変更や、オーディオピッチを維持する設定などが変更できます。
そして起動画面下のアイコンは、それぞれ左から『プロジェクトの複製』『プロジェクト名の変更』『プロジェクトの削除』機能です。
起動画面についての説明は以上です。
続いて、編集画面を見ていきましょう。
こちらが編集画面です。こちらもスッキリと整然としたレイアウトとなっています。
画面上に編集ツールバーがあり、画面真ん中にプレビュー画面があります。プレビュー画面下に『ストーリーボード』があります。『ストーリーボード』とは、素材の登録先です。ここに使いたい素材を登録してから、画面下のタイムラインまで引っ張ります。
ストーリーボード下には動画のフレームレートが表示されています。
フレームレートの変更は画面右の設定アイコンからいつでも変更可能です。
BGMのタイムラインは画面下に3本並んでいます。こちらに動画に入れ込みたい音楽を組み込むことができます。
編集画面については以上です。
使いやすさ
画面レイアウトに無駄がなく、動作もサクサクで素晴らしい!
iosアプリ『iMovie』に似ているアプリですが、iMovieで出来ない編集がこのアプリで出来ることが多いです。
そして操作が簡単であることが良いです。簡単であるが故に、使いやすさも抜群です。
編集に必要な基本的な機能も充実していますし、動画編集初心者にも扱いやすい編集アプリです。
ピクチャーインピクチャー(動画内に別の動画を重ねて表示させること。ワイプ画面ともいいます。)も出来るうえに、動画画面のレイアウトまで自由自在に編集することも出来ます。
テキスト入力や、エフェクト機能、画面色温度の調整など、細かなところにも手が届くような機能が充実していますので、レベルの高い動画も作成することが出来ます。
さらにiPadで作業することも可能ですので、大きな画面で作業したい場合はiPadでの作業をおすすめします。
そしてios版『Adobe Premire』と比較して使い勝手の良さが全然違います。ios版『Adobe Premire』はどこか、ぎこちなさのある動作ですが、こちらのアプリは滑らかに動いてくれます。
さらにいうとios向けアプリ『iMovie』よりも色々なことができます。
動画の早送り、遅送りはもちろん、動画と動画を重ね合わせた高度な編集にも対応しています。もはや、パソコン編集ソフトと遜色ないレベルの性能を持ち合わせた高性能動画編集アプリです。
※あえて不満点を挙げるとすれば、ライブラリのファイル読み込む度に、その都度ロードが微妙に発生する点ぐらいのものです。
しかし個人的には有料動画編集アプリ『Cute cut』よりも使い勝手の良さや機能の充実具合は勝っていると思いますので、動画編集中級者以上には非常におすすめできる編集アプリです。
基本機能
全体的にどの機能も高水準!高度な編集が可能!
このアプリの編集機能ですが、比較的他のアプリと比べて充実していると言えます。
これといって突出した機能があるわけではありませんが、全体的に高水準に整っていますので、高度な編集も可能です。
それでは編集に必要な基本的な機能を紹介していきましょう。
先ほども紹介しましたが、こちらがこのアプリの編集画面です。
画面上にあるアイコンの羅列が編集ツールです。
画面端にある家マークのアイコンは起動画面に戻る際に利用します。
戻る際に自動でプロジェクトの保存が行われます。
その隣にあるアイコンの数々は、編集ツールバーです。
画像、動画、BGM、トランジション、テキスト、テーマバックなどの編集機能をここから利用することが出来ます。編集画面の説明については以上です。
そして編集の流れについて説明いたします。
まず編集の流れとしては、①タイムラインに載せたい素材を編集ツールから選択②画面真ん中のストーリーボードに素材を載せる③タイムラインに素材を載せる④編集ツールバーから編集項目を選んで編集する
このような流れです。
そしてタイムライン上にある素材の両端に青いシークバーについてですが、こちらの間隔を調整することで素材の尺を調整することが出来ます。
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そしてこのアプリには、デフォルトで搭載されている動画やエフェクト音(SE)の数が多くあります。
それぞれ編集ツールバーから確認することが出来ます。動画だと『ユーザービデオ』から『Pinnacleメディア』で『Background』から確認することが出来ます。全8種類もの動画がありますので、練習用で使うもよし、実用するのもよしです。
続いて、SEの確認です。編集ツールバーから『オーディオ』→『エフェクト』で確認出来ます。種類的には『アニマル』14アイテム、『バックグラウンド』5アイテム、『マンガ』18アイテム、『クラシックエフェクト』21アイテム、『コミック』16アイテム、『エレクトロニック』9アイテム、『爆発と炎』13アイテム、『発砲、砲撃』4アイテム、『ハウス1』14アイテム、『ハウス2』17アイテム、『人』13アイテム、『楽器』10アイテム、『スポーツ』13アイテム、『ツール』12アイテム、『乗り物』22アイテムといった膨大な数のSEがありますので、それぞれ試してみましょう。
そしてトランジションエフェクト機能ですが、こちらも優秀です。
トランジションとは、素材と素材の切り替わりを自然な流れにするための、切り替えエフェクトとのことです。
編集ツールバーからトランジションを開きます。
すると何種類かのトランジションエフェクトの種類が画面に表示されます。種類的には『基本』4種類、『プッシュ』4種類、『スライド』8種類あります。
お好みのトランジションエフェクトを選んで、2回タップするとストーリーボードにトランジションエフェクトが登録され、タイムライン上の素材と素材の間にトランジションエフェクトが表示されます。
一度タップすると、プレビュー画面にトランジションのデモが表れます。
タイムライン上にトランジションエフェクトが表示されると、青いシークバーが表れます(上記画像にあります)この2つの青いシークバーを間の間隔を狭くすればするほど、エフェクトが短く切り替わります。逆に間隔を広くすればするほど、エフェクトが長くなり、切り替わるまで時間がかかるようになります。
続いてテキスト入力についてです。
編集ツールバーの『タイトル』を選択します。『T』マークのアイコンです。
すると『動画タイトル』『標準タイトル』の2つに項目が表示され、『動画タイトル』には8種類のフォント、『標準タイトル』には10種類ものフォントが表示されます。
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お好みのフォントを選んで、ストーリーボードに入れたあと、タイムラインに載せることで動画にテキストを反映させることが出来ます。テキスト文言は随時変更可能となっています。
最期に書き出しについてです。
書き出しは編集画面、または起動画面にて行います。
ビジネスバッグのようなアイコンをタップすると、書き出しアイコンが出てきますので、タップしてみましょう。
すると『共有』という画面が出てきます。その中の『ムービーの共有』→『Photos』を選択しましょう。
『Photos』を選択すると端末内に動画を保存します。
書き出しの設定を行うこともできます。
画質は『480p』『540p』『720p』『1080p』
フレーレートは『24fps』『25fps』『30fps』『50fps』『60fps』『23.98fps』『29.97fps』『59.94fps』
音質は『16KHz』『16KHz』『22.05KHz』『32KHz』『44.1KHz』『48KHz』のいずれかを選択できます。
幅広い書き出し設定が可能となっています。
基本的な機能については以上となります。
高度な編集機能
パン&ズーム機能を上手く活用して高レベルな動画を作成可能!
このアプリには簡単に動画をパン&ズームする機能が備わっています。
『パン』とは業界用語ですが、撮影カメラを左右に水平に動かすことを言います。つまり、映像が左か右にズレるということです。『ズーム』はその名の通り、拡大という意味です。映像をアップ(拡大)して見せるということです。
さて、そのパン&ズームする機能ですが、やり方を説明いたします。
上記画像にあるプレビュー画面内の『パン&ズーム』をタップします。
するとプレビュー画面に『スタートポイント』『エンドポイント』、そしてプレビュー画面真ん中に十字のような線が表れます。
上記画像のような感じですね。
それぞれ説明していくと、『スタートポイント』とは、最初の素材の位置です。画面の隅に置くのもよし、真ん中に置くのもよし、とにかく最初の素材の位置を示します。プレビュー画面内にある『スタートポイント』をタップすることで、調整することが出来ます。
『エンドポイント』とは、スタートポイントとは逆に終わりの素材の位置を示しています。
プレビュー画面内にある『エンドポイント』をタップすることで、調整することが出来ます。
要は『スタートポイント』から『エンドポイント』に向かって素材が移動をしていく機能です。
素材の位置の調整はプレビュー画面に表示されている映像をタップすることで調整できます。
saki
また、『パン&ズーム』機能には細かく設定できる画面があります。
動画素材を2回タップすることで、こちらの設定を開くことができます。
こちらの設定画面では、動画画面サイズの変更や、動画速度の調整、『スタートポイント』『エンドポイント』の素材位置のリセット、動画途中から動画速度の変更(例:100%→120%)が可能です。
設定画面上の『+』をタップすることで、素材の複製をすることができます。
さらにこのアプリにはレンダリング機能が備わっています。
ここでいうレンダリングとは、タイムライン上に作り上げた、一つの編集を動画をアプリにあらかじめ読み込ませておくことです。これによって編集作業をする上で、タイムライン上の編集素材を軽快に動作させることができます。
saki
総合評価
良い点
・iosアプリ『iMovie』よりも全体的に出来ることは多く、編集の自由度は高いです。
・iPadを使って、編集出来ます。
・他の編集アプリと比べて基本的な機能が充実しています。
・直観的な操作が可能です。
・ヘルプ機能が充実していますので、不明点はスグに解決すると思います。
悪い点
・動画編集中級者向けのアプリですので、初心者には不向きなアプリです。
・パソコン編集ソフトよりは自由度は高くないです。
・フォントの種類が少ないです。
・2K/4Kに対応するには『Pinnacle Studio Pro』にバージョンアップさせる必要があります。
Video grade(ビデオグレード)
Video gradeは、『グレーディング』作業をスマートフォンで行うため編集アプリです。
『グレーディング』とは、既に編集し終えた動画の映像の色合いを変えて、動画を完成させることです。
普通の動画編集アプリよりも、映像の色合いを細かく調整出来ます。映像の色合いの調整に特化したアプリとなっています。その為、動画編集の基本的な機能である、カット機能やテロップ機能、エフェクト機能などの機能は備わっていません。
動画の編集をやり終えて、なおかつ映像の色合いの変更に手を加えたい方におすすめできる『動画仕上げ』アプリです。
この手のアプリはあまり配信がされておらず、珍しいアプリです。
ですが、このアプリを使うことによって、よりレベルの高い動画にすることが確実に出来ます。
そもそも『グレーディング』という作業自体が映画製作において、その手の専門家が映像制作の最後に行う仕上げ作業です。つまり、映像制作のプロが行っている作業を、私たちのような素人が簡単にスマートフォンアプリで出来てしまうということです。その為、このアプリを使うことによって、必然的に質の高い動画を作成することが可能となっています。
※ちなみに動画だけでなく、画像も色合い調整が可能です。
見やすさ
割と質素な感じ
こちらがアプリの起動画面です。
特に洒落気や飾り気があるわけではなく、無味乾燥な印象があります。
この起動画面には端末内に保存してある写真や動画が表示されます。
そして起動画面下には『ビデオ』『イメージ』という項目があります。
『ビデオ』には端末内に保存してある動画、『イメージ』には端末内に保存してある画像が表示されます。
起動画面に表示されている動画や画像をタップすると、編集画面に移ります。
こちらが編集画面です。
画面真ん中に大きくプレビュー画面が表示されています。
画面上下に編集ツールバーがあります。こちらのツールを利用することで、素材に様々な色合いを加えることが出来ます。
使いやすさ
サクサク動作が心地よい!
編集画面にて色合い調整を行っていく訳なんですが、その際にロードが全く発生しません。
動画の色彩調整って端末に普通結構負担がかかるんですが、このアプリは色彩調整をすると、プレビュー画面にリアルタイムで、色彩調整中の画面が表示されます。しかも途中でクラッシュすることも全く無く、サクサク動作してくれました。これは凄いです。
操作性も簡単で直観的に編集出来てしまいます。誰でも簡単にグレーディング作業に取り組むことができ、プロ顔負けの動画でさえ、作ることが出来るアプリとなっています。
基本機能
普通グラデーションアプリとして最高峰の機能!
読み込みが終わると、編集画面に移ります。
編集に必要な基本的な機能を紹介していきます。
画面下の編集ツールバーを左から紹介していきます。
左から
ベーシック
コントラストやバイブなどの画面の基本的な明るさ調整ができます。
温度
色温度の調整ができます。
ビネット
画面周りの明るさ調整ができます。
回復
影の付け具合や明かりの点灯の調整ができます。
鮮明さ
画面をくっきり具合を調整ができます。
外観
モノクロや色を調整可能です。各種フィルターがあります。『モノクロ』は【B&W】【レッド】【オレンジ】【セピア】【シアン】【IR】の6種類があります。『色』は【Chrome】【Fade】【Instant】【Process】【Transfer】の5種類があります。
ノイズ
ノイズの鮮明さ、低減を調整できます。
彩度
画面の鮮やかさの調整ができます。項目の種類的には【グローバル】【影】【ミッド】【点灯】の4種類が調整できます。
明るさ
画面の明暗を調整できます。項目の種類的には『彩度』と全く同じです。
チャンネル
赤、緑、青、3色の色具合を調整できます。
ティント
ほぼ『明るさ』と同じです。違うのは調整できるスライドバーが2つあることです。
色調
その名の通り色調調整できます。
レベル
【入力レベル】【ガンマ】は光源の調整、【出力レベル】は上げれば上げるほど、画面全体がはっきり出ます。(※デフォルトはマックス値の100です)逆に下げれば下げるほど画面がブラックアウトします。
Bloom
もやのようなものを出すことができます。
Posterize
サーモグラフィーのような色彩効果を出せます
Pixellate
モザイクのようなピクセル処理が可能です。
ジオメトリー
画面の回転の調整が可能です。
各種の調整はスライドバーをタップすることで調整できます。
saki
次に出力について説明いたします。
編集画面左上の緑のチェックをタップすると、出力画面になります。
こちらが出力画面です。
『解像度』『フレームレート』『品質』の3項目があります。
『解像度』は【オリジナル】【480p】【360p】から選択できます。
『フレームレート』は【オリジナル-23fps】のみとなっています。
『品質』も【オリジナル-6mbit/sec】のみです。
出力するには『エクスポート』をタップします。
『キューに追加』をタップすると、起動画面で他に編集したものとまとめて出力することができます。
基本的な機能については以上です。
高度な編集機能
『画面分割表示』で元画像と加工画像の比較が可能!
編集画面上部にある編集ツールバーについて説明いたします。
『プリセットの保存、読み込み』→プリセットを保存したり、保存したプリセットを読み込むことができます。
『ヒストグラム』→ ヒストグラムとは画像のトーン(明暗)をグラフしたものです。どれだけその画像が明るいか暗いかを示しています。
『クリップエリア』→コントラストの調整です。黒いつぶれは水色、白く飛んでいる箇所は赤色で表示されます。
『分割表示』→分割表示とは、元の画像と加工した画像の比較が画面を分することにより、比較出来ます。ちなみに画面分割は上下、左右と分かれることができます。
『クイックプレビュー』→編集した画像をプレビュー再生することができます。
総合評価
良い点
・本格的なグレーディング編集可能です。
・グレーディングアプリとして、最高レベル的に機能が充実しています。
・かなりデティールな箇所も難なく加工可能です。
・プリセット保存が可能です。作業途中に中断することが出来ます。
悪い点
・全体的に説明不足感があります。
・書き出し失敗の頻度が多かったように感じました。
・グレーディングアプリのため、カットなどの編集機能はないです。