漫画を読む手段は、もう「紙」だけではありません。
今はスマホひとつあれば、好きなタイミングで、好きな場所で、好きな作品に出会える時代。ただ、電子コミックのサービスは数が多く、「どれを選べばいいのか分からない…」という人も多いはずです。
実際、読み放題が得意なサービスもあれば、無料作品が豊富なもの、買い切り派に向いているもの、気になる巻だけ安く読めるものまで、サービスごとに強みや相性がはっきり違います。
そこで今回は、私自身が実際に使い続けてきた7つの漫画サービスを、
・読める作品の傾向
・料金やお得に使う方法
・どんな人に向いているか
・実際に使って感じた良い点・惜しい点
を踏まえて、等身大の視点で比較・解説します。
目次
結論:どれを選べばいいの?(目的別のおすすめ)
| 読み方のタイプ | 選ぶべきサービス |
|---|---|
| とにかく漫画だけを楽しみたい | まんが王国 |
| 読み放題でたくさん読みたい | コミックシーモア |
| 1冊ずつ購入してコレクションしたい | 楽天Kobo |
| 気になる巻だけサクッと読みたい | Renta!(レンタ) |
| ラノベと漫画を両方読む | BOOK☆WALKER |
| 月額制で習慣的に読む | ブッコミ |
| アプリを入れずブラウザで完結したい | コミスト |
あなたの「読み方」で選ぶのが失敗しないコツです。
まんが王国

“漫画を一番お得に読みたい人向け。無料・割引の仕組みが強い”
まんが王国は、漫画特化型の電子コミックサービスです。
他の電子書籍ストアが「漫画 + 小説・雑誌」など複合型なのに対して、まんが王国は 漫画に全振りしているのが最大の特徴。
10,000冊以上が無料対象(※期間限定含む)
「じっくり試し読み」が多く、1巻まるごと試せる作品もある
会員登録は無料
読むのは ブラウザだけでOK(アプリ不要)
特に、無料や割引キャンペーンが常時まわっているので、「課金前に作品を探したい」人に向いています。
実際に使ってみて良かった点
① 無料作品が“探しやすい”
無料で読める作品は他サービスにもありますが、まんが王国は「無料コーナーが整理されている」ので とにかく見つけやすい。
ジャンル・巻数・期間・ランキングなどで並べ替えがしやすく、**“今日は何読もうかな”**という時にストレスがありません。
特に「公開期間があと◯日」と表示されるのがよくて、
「期限迫ってるし今読むか」
と読書のきっかけになります。
② 試し読みの量が多い
他サービスだと「数ページだけ」「冒頭だけ」が多い中、まんが王国は1巻まるっと試せることもあるので、
「買ってから後悔」のリスクが減ります。
③ ポイント還元が“実質的に安い”
まんが王国は 割引・還元イベントが多いです。
来店(ログイン)だけでポイントもらえる
月額コースはポイント還元率が高い
キャンペーン時は最大50%以上のポイント還元もある
つまり、
同じ漫画を買うなら 他サービスより安くなることが多い ということ。
逆にイマイチだった点
読み放題プランがない
→ とにかく量を読む人にはコミックシーモアの方が合うアプリの本棚機能は最小限
→ オフラインでガッツリ読む人はKoboやBOOK☆WALKERが快適
要するに 「無料 & 試し読み & 割引」 に強いサービスであって、
「保存してコレクションしたい」人向きではないということです。
詳細はこちらを参考にしてください
コミスト

“アプリを入れたくない人にとって、いちばん気楽に使える漫画ストア”
コミストは、アプリをインストールせずにブラウザだけで漫画を読める電子コミックサービスです。
会員登録後、購入した漫画はブラウザビューアからそのまま読める
スマホ・タブレット・PCで統一された操作感
1冊ごとの購入が中心で、料金体系がシンプル
電子書籍ストアの中では、かなり“軽量”な設計。
実際に使ってみて良かった点
① 「アプリ増やしたくない人」には最高にちょうどいい
長く電子書籍を使っていると、アプリが増えすぎて整理が面倒になります。
コミストはダウンロード不要なので、とりあえず使い始められる気楽さがありました。
端末容量を圧迫しない
ログインすればどの端末でもすぐに読める
「スマホがすぐパンパンになる人」には本当にありがたい。
② 操作がシンプルで迷わない
ビューアのボタン配置が素直なので、電子書籍に慣れていない人でも迷わない。
ビューアの機能は必要最低限ですが、ストレスなくページを送れることが読み体験では大事です。
③ “本棚管理より、読むこと重視”な人に合う
本棚を美しく整理したり、オフライン保存したりするより、
「読みたい時に開ければそれでいい」という価値観なら快適です。
逆に不便だと感じた点
① オフライン読みには弱い
ブラウザで読む構造上、通信環境が悪い場所だと読みにくいです。
電車移動中に地下区間が長い人は、ストレスを感じやすいです。
② 本棚の管理性は控えめ
BOOK☆WALKERや楽天Koboのような“整理できる本棚”を期待すると、
「物足りない」と感じます。
③ キャンペーンや還元が他社ほど強くない
安く買い続けたい人は、まんが王国やコミックシーモアの方が満足度高め。
コミックシーモア

“読めば読むほど得する。読み放題を使うなら最有力候補”
コミックシーモアは、国内最大級の電子書籍サービスの一つ。
漫画はもちろん、ライトノベル・小説・雑誌・実用書まで幅広く配信しています。
2024年で 19周年(歴史が長い = サービスが安定)
作品数は国内最大級
読み放題プラン あり
読み放題ライト
読み放題フル
アプリでダウンロードして オフラインで読める
電子書籍の「総合力」でいうと、ほぼトップレベルです。
実際に使ってみて良かった点
① 読み放題が“とにかく強い”
読み放題は月額 約780円〜1,500円台(プランによる)。
この金額で、対象作品を好きなだけ読めるのが正直強すぎます。
気になる作品を途中でやめても損にならない
「表紙買いのギャンブル」が無くなる
新しいジャンルを開拓しやすい
特に 漫画アプリの無料チケット文化 に疲れた人ほど、シーモアの読み放題はめちゃくちゃ快適に感じます。
無料チケットで1日1話…
進まなすぎてストレスだったのが解消されました。
② ラインナップの“幅”が広い
少年・青年・少女・女性向けに加えて、
TL / BL / オトナ向け が豊富です。
この部分が、他の大手サービスより明確に強い。
「メジャー作品だけ読みたい」ではなく
“自分の好みのジャンルを掘りたい” 人向け。
③ オフラインダウンロードが便利
アプリで本を保存しておけるので、
通勤中
地下鉄区間
飛行機内
など、電波が弱い場面でもノーストレス。
まんが王国・コミストより “読む安定性”が段違い でした。
逆にイマイチだと思った点
① 読み放題対象作品は完全無敵ではない
人気の最新作は 読み放題の対象外 になることが多いです。
「最新巻・話題作を読みたい人」
→ 基本は購入になるので注意。
② 読み放題を使い倒さないとお得感が落ちる
月に漫画数冊しか読まない人は、
読み放題のコスパが落ちます。
月7冊以上読む → 明確にお得
月3〜5冊 → どちらでも可
月1〜2冊 → 購入の方が良い
自分の読書ペースがハッキリしている人ほど満足します。
ブッコミ

“読む習慣がある人にとって、“自動で漫画費が確保される”月額型ストア”
ブッコミは、月額コースに登録してポイントを受け取り、そのポイントで漫画を購入していく 仕組みの電子コミックサービスです。
月額330円〜11,000円までの幅広いコースが選べる
コースによって 付与ポイントが増量される(実質割引)
購入は1冊ごと。読み放題ではない
アプリより ブラウザ閲覧が中心
“定期的に漫画を読む人”を想定した運営設計になっています。
実際に使ってみて良かった点
① 毎月ポイントが自動でチャージされるのが便利
正直、漫画を読む習慣がある人にとってこれは相性が良いです。
「あ、今月もポイント入ってるから続き読もう」
迷いなく“読む”行為に入れる
いわば、
「漫画代のサブスク貯金」 のような感覚。
「趣味への予算が決まっている」人ほど扱いやすいです。
② ポイント増量で“買うほど得”になる
月額コースは、支払額より多いポイントがもらえる 形になっているので、
単巻をバラで買うより 実質割引になる のがメリット。
例)
月額1,100円 → 1,200〜1,300pt付与 など
(※時期・キャンペーンによって変動)
「好きな作品は全部買って読みたい」
というタイプにとっては、シンプルにコスパが良いです。
③ 決まったレーベル・ジャンルが好きな人は強い
ブッコミは作品の並び・おすすめ表示が “漫画中心の棚”に寄せてある ため、
同じ系統の作品を追いやすいと感じました。
例:
青年漫画 → アウトロー / 仕事系 / ギャグ
女性漫画 → 恋愛 / 夫婦 / ママ系
…など、棚が整理されている印象。
実際に感じたデメリット
① 読み放題がない
「とにかく量を読む」人には コミックシーモアの読み放題 の方が圧倒的に向きます。
ブッコミはあくまで “買う”人向け。
② 読まない月が続くと損になる
ポイントは貯めておけますが、
「今月は全然読まなかったな…」という月が多いと満足感が下がります。
③ ブラウザ閲覧が中心
アプリに強い本棚管理・オフライン閲覧は弱め。
通勤中に安定して読みたい人には Kobo / BOOK☆WALKER / シーモアアプリ が快適です。
電子貸本Renta!

“必要なときに必要な巻だけ。漫画を“買い溜めしない”人に最適なレンタル型ストア”
Renta! は、電子書籍を期間付きでレンタルできる ことを特徴とした電子コミックサービスです。
多くの作品が 48時間レンタル に対応
作品によっては “無期限レンタル”= 購入に近い形 も可能
TL / BL / 女性向け・大人向けの品揃えがかなり強い
読み放題ではなく、作品ごとの都度課金型
他のストアと根本的に違うのは、
漫画を「所有する」「コレクションする」前提ではない ところです。
実際に使ってみて良かった点
① 「とりあえず読みたい」を最小コストで満たせる
Renta! の最大の魅力はここ。
1冊まるごと買うほどではないけど読んでみたい
最終巻だけ読んで結末を知りたい
気になっているけど好みか分からない
こんな時、数百円で“借りられる”のが最高に便利です。
「読みたい」気持ちに対して お金を使うハードルが非常に低い のが強み。
② “積読” が発生しない
購入型の電子書籍だと、
気圧みたいに 積読が増えていきがち ですよね。
Renta! はレンタル期限があるので、
読まないで放置することがほぼ無い。
読書が習慣的になるというメリットがあります。
③ BL / TL / 恋愛ドラマ系が本当に強い
これは実際に使うと分かるのですが、
ラインナップが他サービスと比べて 濃い です。
トレンドのTL
泣けるBL
配信・広告でバズった女性向け恋愛劇
特にSNSで話題になる系の作品にとても強い印象。
正直に言うデメリット
① 長期保存したい人には向かない
“無期限レンタル”はあるものの、
本当の意味での「買い切り」とは少し感覚が違います。
「手元に残したい」「何度も読み返したい」
という人は 楽天Kobo・BOOK☆WALKER の方が幸福度が高い。
② 48時間って意外と短い
忙しい週にレンタルすると、
「読み切れなかった!」となることがあります。
ただし、読み切りのリズムは確実に良くなりました。
③ まとめ読みに向いていない
長編を一気に追うと、結局 購入した方が安い 場合あり。
BOOK☆WALKER

“漫画も読むけど、物語(ラノベ)もちゃんと楽しみたい人へ。世界観ごと“本棚に並べられる”電子書籍ストア”
BOOK☆WALKERは、KADOKAWA(角川グループ)が運営する電子書籍プラットフォームです。
漫画だけでなく、
ライトノベル
ライト文芸
同人誌
雑誌・実用書
と、物語性のある作品が豊富に揃っています。
「読む」だけでなく「コレクションする感覚」を大切にしたい人向けのサービス という印象です。
実際に使って良かった点
① 本棚が“映える”
BOOK☆WALKERのアプリは、
本の背表紙が綺麗に並ぶ タイプの本棚です。
シリーズが揃っていくと嬉しい
世界観が一つの棚で統一される
次巻の発売日も一覧で追いやすい
「読書体験」と「収集欲」が両方満たされるのが強い。
ただ読むだけじゃなくて、“所有してる感じ” が気持ちいい。
② まとめ買いがとにかくお得になる
BOOK☆WALKERは キャンペーンとポイント還元が強い です。
例)
全巻購入で還元率アップ
新刊購入で○%ポイント付与
KADOKAWA系作品は特に優遇されやすい
「シリーズものを追う人」ほど得します。
③ ラノベ × 漫画 × コミカライズを同一棚で管理できる
特にここがBOOK☆WALKER最大の強みです。
例えば「ダンまち」を読むとき、
| 形式 | 普通のストア | BOOK☆WALKER |
|---|---|---|
| 原作ラノベ | 別の棚 | 同じ棚に並ぶ |
| コミカライズ版 | 別の棚 | 同じ棚に並ぶ |
| スピンオフ | 別の棚 | 同じ棚に並ぶ |
“世界観単位で整理される” ので、再読性が高い。
これは、読書家にはめちゃくちゃ快適。
正直に感じたデメリット
① 漫画だけ読む人には“強みが伝わりにくい”
BOOK☆WALKERは「漫画単体で見ると普通〜平均的」です。
本領はあくまで ラノベ × 漫画の横断読書。
② 読み放題は限定的
AmazonのKindle Unlimitedのような「大量に無料で読む」体験を求める人には不向き。
買って読む人向け の設計です。
③ 半額セールや還元が多いので、逆に「買うタイミングを選ぶ習慣」がつきがち
これは人によってはメリットでもデメリットでもある。
楽天Kobo

“読み放題ではなく、“自分の本棚を育てる”タイプの人に強い”
楽天Kobo
は、都度購入 が基本の電子書籍サービス。
読み放題はなく、読みたい作品を必要な分だけ買っていくスタイルです。
ここが他と大きく違います。
| サービス | 読み方 | 相性の良い人 |
|---|---|---|
| コミックシーモア | 読み放題が強い | 毎月たくさん読む人 |
| Renta! | 48時間レンタル | “結末だけ読みたい”人 |
| 楽天Kobo | 買い切り(所有) | 好きな作品を手元に残したい人 |
「本棚として持っていたい作品があるかどうか」 が選択の軸になります。
実際に使って良かった点
① 楽天ポイントがエグいほど貯まる・使える
楽天市場・楽天カード・楽天モバイルなど、
楽天経済圏に住んでいる人ほどコスパが跳ね上がります。
書籍を買う → ポイントが貯まる
そのポイントでまた漫画を買う
また貯まる
この ポイント循環が強力。
「漫画を買っているのに、家計にダメージ感が少ない」
という感覚が生まれます。
② “紙の漫画と同じ感覚で揃えられる”
巻数が並んでいく感覚が気持ち良いです。
読み放題と違い、「自分の本棚が確実に増えていく」 ので所有欲が満たされます。
推し作品を “大切に読みたい” タイプにはここが刺さります。
③ 電子書籍リーダーと相性が良すぎる
楽天Koboは 専用端末 があるのが大きい。
スマホ → 目が疲れる
タブレット → 重い
Kobo端末 → 長時間読んでも目と体が楽
紙と電子の中間のような読書体験ができます。
正直に言うデメリット
① 一気読みしたい人にはコスパが悪い
読み放題が無いので、
大量消費型の人はシーモアの方が圧倒的に有利。
② セール・クーポン前提になりやすい
お得に買えるタイミングが多いせいで、
「今は買い時じゃないな…」と考えがち。
ただ、買う日を決めておくと解決します。
例:
毎月1回の買い回りの日
SPUポイントが上がる時
クーポン配布日(金曜が多い)
まとめ
電子コミックサービスは、一見どれも同じに見えますが、実際には**「どんな読み方をするか」**によって、最適な選択は大きく変わります。
たくさん読みたいなら → 読み放題がある コミックシーモア
無料から探したいなら → 無料作品が豊富な まんが王国
気になる巻だけサッと読みたいなら → レンタル型の Renta!
好きな作品を手元に残したいなら → 買い切り × ポイント還元の 楽天Kobo
ラノベと漫画を同じ棚で楽しみたいなら → BOOK☆WALKER
月に一定量読む習慣があるなら → ポイント制の ブッコミ
とにかくアプリを増やしたくないなら → ブラウザ完結の コミスト
どれが「正解」かではなく、
あなたにとって“自然に続けられる読み方”ができるか が、いちばん大事です。
電子書籍は、ただ漫画を読むためのものではなく、
日々の中で“自分の好き”と心地よくつながるためのもの。
この記事が、あなたがもっと気楽に、もっと自由に、
好きな作品と出会えるきっかけになれば嬉しいです。
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