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フリーの地下アイドルになる手順|音源・物販準備から売り込み方法まで解説

メジャーで十分通用する能力やルックスがあっても、あえて地下アイドルとして活動している子は大勢います。

家庭や仕事の都合でどうしても地元を離れられないため、東京に進出せずロコドル(ご当地ローカルアイドル)を続けているという子も。

ただ、ご当地アイドルの多くは事務所に所属する必要があり、メジャーより仕事量が少ないとはいえ、やはりレッスン等で時間を拘束されることがありますし、ライブのある土日も休めず、髪型であったり私生活の言動、恋愛もそれなりに制限されます。

アイドルを専業にできない事情があるからメジャーを蹴って地下で活動しているのに、事務所に縛られてしまうというのはなんか中途半端というか、勿体無い感じがしますよね。

そこで提案したいもう1つの選択肢が「無所属で地下アイドル活動をする」というルート。

要するにフリーランスということです。

平日はOLですが週末は休み。

だからといって毎週土日にアイドル活動を強制されるのは体力的に厳しいし、友達と遊びに行ったり資格の勉強だってしたい…という場合、フリーであればライブのスケジュールは完全に自己都合で決めることができます。

学生であっても、例えば彼氏がいるので土日はデートを優先したいというのなら、ライブ活動を平日の夜限定にすることも可能。

事務所所属なら絶対に通らないワガママですが、フリーだと融通が利くのです。

今回の記事では、同じ地下アイドルでも事務所には所属せずフリーで活動することのメリット、またそれに伴う注意点やリスクも解説していきたいと思います。

フリーを選ぶか事務所に入るかは「アイドルと本気で売れたい気持ちがあるのか」「売れたら仕事を辞める予定か、もしくはずっと兼業で考えているか」などの希望条件によって正解が変わってきますので、

絶対にフリーの方が得!というわけではなく、自分が将来どのようになりたいのかという目標と照らし合わせつつ慎重に検討することが肝心です。

フリーで地下アイドルになるメリット

ギャラが天引きされない

事務所に入ると、当然のことながら、地下アイドル活動で得た収入は一旦事務所に預けなければなりません。

そこから契約時に定めた配分率でアイドルに還元されるわけですが、これが事務所によってピンキリであり、売上のほとんど全てをアイドルにそのまま渡してくれる事務所もあれば、酷いところなどは1円たりとも渡してくれない事務所もあって、これが昨今の「地下アイドル事務所はブラック」という風評が広まる原因となっているわけです。

ただ、これに関しては事務所側にも言い分があって、そもそも地下アイドルがライブのみで稼ぐ金額では事務所の諸経費やスタッフの人件費すら賄えないことがほとんど。

更にレッスンのためのスタジオレンタル料、楽曲制作費、ステージ衣装代までを全て事務所が負担するとしたら、アイドルに給料を渡すどころか、事務所の社長のお小遣い程度しか残らないのが現状なのです。

地下アイドル規模のニッチなコンテンツでビジネスを成り立たせようとするなら、よほど画期的なスキーム並びにオタクの潜在需要に刺さるアプローチで業界に切り込んでいく能力やバイタリティーが必要になってくるわけです。

しかし、これがフリーの地下アイドルなら景色は一変します。

フリーというのはすなわち自分自身が運営ですので、チケット売上も物販収入も全て自分のもの。

事務所にいくら中抜きされているか分からない不安を抱える必要も無く、金銭的なトラブルに巻き込まれることもありません。

本来、これが地下アイドルのあるべき姿といえるでしょう。

もちろん、運営がついていない分、先ほど述べたレッスン場の確保、衣装・音源の用意、ライブハウスとの交渉までを全て一人で担当しなければならないということになります。

「地下アイドル」という言葉が誕生した当初は、フリーで活動するのが当たり前だったのですが、このような細々とした業務のせいで自分のステージスキルを向上させる時間が無くなるのは思っていたよりも厳しい、ということで、事務所預かりになる地下アイドルとフリーランスの地下アイドルの二極化が進んだというのが正直なところ。

また、意外と忘れがちなのが物販時における「釣り銭」の準備。

アイドル本人は衣装のまま、ステージ終了後すぐに物販をしますので、当然のことながら財布は持ち歩いていません。

それでも財布に現金があればまだ楽屋に取りにいけますが、500円玉や1000円札が常に財布の中にたっぷり入ってます、なんていうアイドルはごくわずか。

何の準備もなくとりあえず物販を開始したのはいいけれど、最初のお客様が1万円札を出してきて、釣り銭がなく慌ててコンビニに走る地下アイドルさんをよく見かけます。

あと、あまり起きてほしくない事件ではありますが、地下アイドルがライブをするような箱はセキュリティーも甘く、未だに楽屋泥棒などが定期的に現れます。

金銭だけではなく衣装を盗んだり、スマホから情報を取り出そうとしたりする輩も。これに関しても、事務所に入っていればスタッフに預けられますが、フリーだとそうはいきません。

MEMO

フリーで活動するということはお金の管理も全て自己責任のもとに行うことである、というのは肝に銘じておいた方がいいでしょう。

自己都合でスケジュールを決められる

OLをしながら地下アイドルとして活動した場合、残業もあるため、平日のライブオファーは基本的にお断りしないといけません。

では土日は完全に予定が空いているから毎週ライブに出られるかというとそうではありません。

お墓参りや親戚の集まりにも顔を出さないといけませんし、たまには友人と旅行をしたり、ただなんとなく体を休めたい日もあります。

でも事務所に入ってしまうと、その事務所の定期ライブであったり、業務提携しているショッピングモールでのイベントなど、事務所都合で決めたスケジュールに従って出演する義務が生じるわけです。

アイドルも同じで、地下だからといって自由に活動できるかといえば、やはり事務所に入ってしまうとどうしても事務所が持ってきた仕事(ライブ)は引き受けざるを得ないことに。

これではせっかく地下アイドルになった意味がありません。

フリーになってしまえば、完全に「自分が暇な時だけ」ライブに出演することが可能。

社会人の方ならお分かりでしょうが、どんな仕事にも繁忙期と閑散期があります。

事務所の人間にしてみれば「お前の仕事の都合など知ったこっちゃない」といった感じで季節を問わずライブスケジュールを詰め込まれますが、フリーなら例えば春と夏は休業して秋と冬だけライブに出る、という変則的な活動だってできてしまいます。

極端な話、仕事があまりにも忙しいのでほぼ引退しているけど、1年に1回だけ、お世話になったイベンターのライブにだけは出る、というアイドルも実際にいます。

介護職や保育士、販売職などに従事していて、休みの希望が通ることが年に1回あるかないか。そのような子が「レアキャラアイドル」になる場合が多く、ファンもそれなりについているのが驚き。

saki

部活に受験、資格取得、恋人との時間…。プライベートを優先したいけどアイドルとしても頑張りたいという欲張りな方にとっては、スケジュールを自己都合で決められるフリーでの活動をおすすめしたいと思います。

フリーで地下アイドルになるデメリット

仕事を自分で取りに行かないといけない

事務所に所属しているアイドルは基本的に、運営が組んだライブスケジュールに従って活動します。

フリーの場合だとそのスケジュールを自分で調整することになるのですが、これが想像以上に神経を使う作業。

各ライブハウスと連絡を取り合い、出演枠の空いているライブと、自分の予定が空いている日をすり合わせてスケジュールを埋めていく。

活動して数ヶ月ほど経ってくると、最高で40~50ヶ所以上のライブハウスと毎日のようにメールやDMでやり取りをするようになるので、この作業だけで1日が終わってしまうこともあります。

そうなってくると、新曲を覚え、歌唱力を鍛え、ビジュアルを磨き、映画を観て感性を養う…なんて悠長な努力をしている時間が自然と無くなってくるのです。

毎日毎日同じセトリの繰り返しでファンにも飽きられる、悪循環に陥ってしまいます。

また、絶対に避けなければいけないのは「ダブルブッキング」。

要するにライブが重なってしまうことです。そんなこと滅多に起こらないと思われがちですが、日々の細かい作業に追われると、誰からいつライブオファーをもらったか忘れてしまうこともあり、結果として同じ日の同じ時間帯にライブを入れてしまうという最悪の事態を招くこともしばしば。

MEMO

事務所に入っていればスケジュール管理はスタッフに全部任せておけるのでそのような心配はありませんが、1人でやっていくというのはミスをしてもその責任は自分が背負うということになりますので、これも覚悟しておくべきです。

厄介なファンの対処が困難

こんなことは想像もしたくないのですが、万が一物販で暴れ出すファンがいたら、アイドル本人の力ではどうしようもありません。

そこまでいかなくても、商品を受け取った瞬間お金を払わず逃げるファン、胸を触ろうとするファン、外見やパフォーマンス内容に関することで酷いダメ出しをしてくるファンは残念ながら定期的に発生します。

そもそも、そんな奴はファンとは呼べないでしょう。

ですが至って普通に応援しているファンであっても、距離が近すぎるあまり、相手は友達ではなくアイドルであるという意識が薄れてしまい、無意識にアイドルの頭をポンポン撫でてしまったり、ちょっと失礼な下ネタを言ってしまってスタッフに怒られている様子はどのアイドル現場でも日常的な光景です。

スタッフがいないと、頭を撫でられる程度のことは我慢しようとついつい思ってしまうので、次第にファンの暴走がエスカレートしていき、大きな事件に発展することも。

地下アイドルの事務所がメジャーなアイドルと比べて唯一頼もしいのは、メジャー事務所では雇ってすらもらえないような、見た目にもガラの悪いスタッフの割合が多いので、彼等が目を光らせている限りファンもおとなしくなるという点です(笑)。

saki

話してみればそういうスタッフも優しい人ばかりなのですが。

フリーだとそのへん、厄介なファンは全て自分で始末しないといけないので、身体的にも精神的にも相当な負担がかかるのは事実です。

それに地下アイドルクラスだと個人情報も漏れやすいので、ファンがストーカー化する事案も多発します。

これに関しても、事務所に入っていればスタッフに相談して弁護士に対処してもらうことができますが、フリーは自分で警察に行って自分で事情を話すしかありません。

警察も「じゃあ地下アイドルやめれば?」と相手にしてくれなかったりします。

若い女性がミニスカートで元気よく踊りながらファンに愛想をふりまく姿を見て、欲望を抑えきれずに犯罪まがいの行為に走ってしまう男はいつの世も存在するものです。

かといってファンの言動に対してあまり厳しく対処しすぎても、インディーズならではの「良い意味での無秩序さ」が無くなってしまいますので、どこまでのラインは許容し、どこからは身を守っていくかという防御策は自分の中でしっかりと決めておくのが、フリーの地下アイドルが解決すべき課題ではあります。

フリーで地下アイドルになる手順

SNSアカウント開設

地下アイドルというのは基本的に「自称」によって成り立つ職業ですので、まず自分が地下アイドルであるということを発信するためのフィールドを用意する必要があります。

そこで活用するのがSNS。Facebook・Twitter・Instagramその他、どのプラットフォームを発信源にするかという選択に関しては、これはもうTwitter一択です。

理由は色々あるのですが、やはり強烈な拡散力を秘めているというのがTwitterの最大の魅力でしょう。

Facebookであまり自分の好きな芸能人やアニメなどの宣伝をする人はおらず、自分自身の近況を知らせるツールとして、利用している人がほとんど。

Instagramではインフルエンサーのようにおすすめの商品やサービスを紹介することはありますが、仮におすすめのアイドルがいたところで、アイドル本人のアカウントに知り合いを誘導させるのは少々手間がかかります。

それがTwitterであれば「RT」ボタン一発でそのアイドルの存在を自分のフォロワー全員に伝えることができます。

この「利便性」と「速報性」を兼ね備えている点が、地下アイドル活動における、とにかく知名度を上げてライブの動員数を増やすというミッションを達成するには最適な仕様なのです。

衣装を用意

最終的には、自分がイメージする世界観と合致するような衣装を特注で作ってもらうのが理想ですが、売れるまでは予算もありません。

デビューしたての地下アイドルの衣装でお勧めしたいのが「Tシャツ・短パン・パニエ」の組み合わせ。

体育の授業みたいな格好にパステルカラーのパニエを履くだけで突然キラキラ感が生まれます。

パニエは生地が薄く、スカート代わりというよりはただ腰回りを飾っているという感覚なので、激しいターンやキックのある振り付けの時でも疑似パンチラのような変ないやらしさがなく、男性ファンの目線が気になる初心者にも安心のコーディネートです。

ヤフオクで購入

衣装を購入する際、コスパがいいのがヤフオク。

短パンもパニエも店舗より安く手に入ります。

各アイテムは低価格の既存品なのですが、色味の合わせ方次第でチープさが薄れるのも見逃せないポイント。

ただし、10,000円以上の高価な部類に入るものは、避けたほうが無難。

特に学生や社会人であれば、学業なり仕事なりを優先するために急に辞めなくてはいけなくなるかも知れないのに、いきなり衣装に高額投資をするのはハイリスクです。

同業者へ依頼する

学校で専門的にデザインを学んでいたような地下アイドルであれば衣装は全て自作できますし、彼女に衣装制作を発注している地下アイドルも大勢います。

ですがデビューしたての頃はそのような人脈もまだ築けてないでしょうから、現実的には「既存品を購入」という方向性で考えた方が無難です。

手作り

手作りできる技術があればいいのですが、素人が中途半端に手を出すのはあまりおすすめできません。

音源

カラオケ

フリーで活動するアイドルの多くが売れるまでの間に歌うのが「カバー曲」。

これは目安ですが、デビューしてだいたい1年ほど経つと、音楽業界における交友関係もそれなりに広がってきますので、安く曲を作ってくれるバンドマンと巡り合えたりもするでしょう。

そこまでくれば比較的簡単にオリジナル曲が手に入ります。

それまではカバー曲でなんとか頑張って活動していくしかありません。

saki

育成方針上、事務所所属だけどカバー曲を中心に歌うアイドルもいます

カバー曲の音源はどうやって用意するのかということですが、シングルCDにカラオケバージョンが入っていればそれを流せばいいだけなので簡単です。

CDにカラオケバージョンがついていない場合はどうするか。

ここでほとんどの地下アイドルがお世話になっている「カラオケボックスの録音サービス」の出番。

私はちなみにジャンカラをよく利用しているのですが、ジャンカラを例に挙げると、DAMの機械がある部屋を指定して、受付で録音専用CDを購入します。

部屋に入り、マニュアルに従ってCDをセットし、マイクをオフにした状態でカラオケを流せば、カラオケバージョンが録音される、という仕組みです。

専用CDは1枚600円以上するのですが、3曲までしか録音できません。

節約のため、本当に自分が持ち歌として末永く歌い続けられそうな曲を選んで録音するようにしましょう。

スタジオ

DTMの知識があるのなら、音楽スタジオを借りて、ヴォーカル入りの音源を編集し、ヴォーカル部分だけ抜くという方法があります。

しかしながら、相当高度な技術を要するので、よほどそういう作業に慣れた人でないと時間と労力ばかり費やしてしまいます。

スタジオ代も決して安くはありません。

それだったらカラオケボックスで録音した方がむしろ節約になるでしょう。

YouTube

YouTubeで検索すれば有名曲のカラオケバージョンは大概アップされていますが、これはあまりおすすめできません。

理由は、制作者によって音質がバラバラな上に、原曲とはかけ離れたアレンジで勝手に作っているようなものがほとんどで、明らかにYouTubeで拾ってきたと分かるからです。

逆に、ボカロなどはカラオケボックスで録音不可な楽曲が多いため、YouTubeやニコニコ動画にアップされているカラオケバージョンを積極的に利用するようにしてください。

物販の準備

チェキ

物販ですが、デビューして間もないうちは、チェキとプロマイドさえあれば十分でしょう。

タオルや缶バッヂなんかはある程度ファンがついてからにしないと、売れ残って赤字になる危険性大です。

チェキの本体は、安いタイプであれば7000円程度で購入できます。それでも、アルバイトをしていない中学生や高校生にとっては手が出ない値段かもしれません。

そこでまたしても裏ワザですが、普段から電気関係の細かい買い物(乾電池やDVD-R)を特定の電気屋さんのみで買うように心がけ、その電気屋で貯めたポイントを使ってチェキ本体をただで買う、という方法がお勧めです。実際にそれでチェキ本体を入手した地下アイドルが私の周りにも数名います。

関西圏の場合、ツーショットチェキ500円が相場でしょう。

関東だと1000円からスタートし、実績によって値上がりしていく、といったところです。フリーであればこの売上は全て自分のものになります。

プロマイド

プロマイドは、できることならプロのカメラマンに撮ってもらいたいところですが、依頼するお金がなければ、スマホ内にある自撮り写真をコンビニでプリントアウトするだけでも構いません。

プロマイドは1枚200円、3枚セットで500円というパターンが多く、単価は高くありませんが、他のアイドルを観に来たファン相手にもプロマイドくらいは気兼ねなく売りつけることができるので、数を稼げるのが特徴です。

saki

チェキだと若干の身体接触があるため、他のアイドルを推してるファンとチェキを撮ってしまうと、そのファンに推されているファンも嫉妬しますし、あとで同業者同士の揉め事に発展することもあります

活動名を決める

本名で地下アイドル活動をしている人はほとんどいません。

基本的には芸名を考える必要があります。

ここで少し注意してほしいのですが、よく、「YURIKA」「SAKI」「みゆき」「遥香」などといった、下の名前だけを芸名として採用している人がいます。

これは個人的にはお勧めしません。

ネットで検索した時に同じような名前が大量に出てくるため、自分のことを知ってもらうのにかなり苦労するからです。

あと、芸名とは少し違うのですが、Twitterのアカウントを作る際、IDをTwitter側がランダムに決めたままのアルファベットにしている人がやたら多いです(xZ8q2UH6jy31t…みたいな感じ)。

これも、ライブのMC中に自分のTwitterを宣伝する際、無駄に手間がかかりますし不利にしかならないのでやめておきましょう。

自分の身近にアイドルヲタがいるかどうかの確認

私は関西在住なのですが、人口の規模がそもそも違いすぎる首都圏ならともかく、地方都市でアイドル活動を始める際、偶然自分の周辺にヲタがいるということは普通によくあります。

最も多いのがバイト先。夜勤のオジサンが休日に地下アイドルのライブをよく観に行くレベルの濃いヲタだった場合、まず間違いなく「同僚が地下アイドルをやっている」とバレてしまうでしょう。

そうなると本名を言いふらされるなんてのはまだ序の口で、店舗のキャビネットに保管している履歴書を探られて住所や電話番号を知られることも。

そこまで危険な目には遭わなくても、同級生や親戚、近所のよく行く店の店員などが万が一ドルヲタだったとしたら結構気まずい状態になるであろうことは確実なので、地下アイドルデビューする前に自分の身の周りの人間関係は一通り整理・把握しておいたほうがいいでしょう。

デビューへ

twitterでつぶやく

Twitterを開設して、完全放置にならない程度にコンスタントに呟いていればライブオファーやスカウトのDMが継続的に送られてくるので、その中から自分の希望や条件に合いそうなものをチョイスすればとりあえずライブ活動はできます。

これは「受け身型」の活動と言えるでしょう。

ただし、これだけでは、自分にとってあまり出たいと思えないようなライブの案件しか回ってこないという場合もあります。

なので、自発型の取り組みも必要となってきます。

ライブハウスに売り込む

それに対して、自分が出たいイベントや箱(ライブハウス)に自らを売り込みに行き、ステージに立たせてもらうのがいわゆる「自発型」。

「ある特定のアイドルに憧れて地下アイドルになったので、そのアイドルが出演したことのある箱で歌いたい」という明確な目標を持っているタイプの子に多い活動スタイルです。

自分で営業をかけるにはどうすればいいの?という話ですが、特に裏技が存在するわけではなく、これだけは「ライブハウスに足を運ぶ」「直接電話をかける」など愚直な方法で話を聞いてみるしかありません。

唯一、ちょっとした裏技っぽいことを申し上げるとすれば、電話よりも箱に直接顔を出すべきであることと、なおかつ「ライブ開催中に観客として入場したほうがいい」ということ。

実は地下アイドルがライブをしているような小規模の箱は、特に平日の昼間などは誰も事務所にいないので留守電になっている可能性が高いです。

また、ライブ開催中なら確実に箱のスタッフが受付にいますし、その日に箱をレンタルしているイベント主催者やアイドル運営も現場に姿を現します。

更にとっておきの作戦なのですが、ライブ終演後の物販時に、トリ出番(最後の出番)だったアイドルグループの物販ブースに行って、事務所スタッフに声をかけてみてください。

おそらくそのアイドル事務所が主催しているイベントなので、次回のイベント時に前座でもいいから出演させてもらえるように頼んでみると交渉成功率がアップします。

レンタル代を払って箱を借りてる主催者がOKを出せば、ライブハウス側が「どこの誰かも分からないし…」と思ってても意見が通りやすいのです。

saki

実際、このやり方で、自分が尊敬しているアイドルグループの定期公演に、いきなり前座で歌うことができた地下アイドルも過去にはいます。

twiiterアカウントにダイレクトメッセージを送る

ライブハウスというのは基本「夜」の商売であり、夜は夜でライブ本番中で忙しかったりするため、直接営業に行ってもあまり丁寧には対応してくれないことも。

私が周囲のアイドル達から聞いた感じでは、TwitterのDMで問い合わせた方が、確実に回答が返ってくる可能性が高いようです。

TwitterでDMを送る際、必ずやって欲しいのは「アー写(アーティスト写真)の添付」。

自分のルックスに自信がないからといって、文章だけでやり取りをしようとする子が少なくありません。

ライブハウスにもイメージというものがあり、全く可愛くない子をステージに立たせるわけにはいかないのです。

問い合わせ時に写真を並行して送らない子は「顔すら見せられないということは、ビジュアル的に難があるに違いない」と勘違いされ、そのまま返事もなく放置されることも。

仮に自分が思っているほどビジュアルが悪くなかった場合、これは非常に勿体無いことになりますので、自己評価など関係なく、とりあえずダメもとで写真は送るようにしましょう。

履歴書に写真を貼るのと同じで、最低限のマナーでもあります。

saki

先ほどマスクをして歌っているアイドルがいると述べましたが、彼女にしても業界関係者には素顔のアー写を送っています

まとめ

フリーの地下アイドルとして活動することのメリットや注意点、事務所所属アイドルとの相違点などについて解説してきましたが、これを読んだアイドル志望の皆さんは、フリーと事務所、どちらがいいと思ったでしょうか?

フリーとして全ての事務作業や売り込み行為を自分自身でこなせるかどうかは、これはもう本当に向き不向きのはっきりする能力ですし、やってみなければ分からない部分もあります。

最初はフリーで活動して途中から事務所に入るというのも可能ですので、もし「今すぐ地下アイドルになりたい!」とお急ぎのあなたは、事務所の面接を受ける手間を省いて、とりあえずフリーとしてデビューしてみてはいかがでしょうか。